メールマガジン(27) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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ソフトボールがもっと上手になりたい、勝ちたい、テクニックが知りたい方に、カリスマたちの貴重な情報をお届けします。

いよいよ高知の田舎のクラブチームの
日本リーグ挑戦が始まります。

どんな戦いぶりだったんでしょうか。

どうぞご覧下さい。

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第23号のメニューはこちらです。

■昭和59年(その3)
■編集後記

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■昭和59年(その3)
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いよいよ闘犬センターの日本リーグでの
戦いが始まりました。

記念すべき最初の日本リーグ開催地は
富山県入善町でした。

私たちの宿泊先は清八楼という割烹・
旅館でした。

ここのご飯(お米)の美味しかったこと
今でも忘れません。

おかずも当然美味しいんですが、ご飯が
何より美味しくて、おかずはいらないと
思ったくらいでした。

全国いろいろ行きましたが、ここのご飯
が一番じゃなかったかなと思います。

さて、美味しいご飯と、美しい景色に恵
まれた日本リーグ第一節入善大会が始ま
りました。

初戦は豊田自動織機でした。

これまで実業団とも何度も戦ってきた私
たちにとっては、さほど強敵とは思えな
い相手でしたが、初の日本リーグという
こともあったのでしょうか、チャンスは
作るもののあと一本だ出なかったり、走
塁ミスなどが出て、得点をあげることが
できませんでした。

結局初戦は延長11回0-0の引き分けで
終わります。

この試合の戦評には、

「昨年の日本選手権と比較し一段とスマ
 ートになった闘犬センターであるが、
 その攻撃にもあの豪快さは影をひそめ
 て、線がほそくなったような感じであ
 った。」

とあります。

やはり、よそ行きのソフトボールになっ
てしまっていたようですね(笑)

豊田自動織機はいつもシーズン序盤調子
が良くて、シーズン後半になると成績を
落とすことが多かったですね(笑)

ですから織機が最初つっ走っても、いつ
もものことと、あまり焦ったりはしませ
んでした。

第二戦は日本電装(現デンソー)戦でし
た。

私と高知県出身の今西投手(彼はデンソ
ーを引退した後、一時闘犬センターに所
属します。)とが先発します。

試合は緊張のとれた闘犬センターペース
で進み、4-0で闘犬センターが完勝。

私も1安打完封、2塁も踏ませず、試合時
間1時間7分という超スピードの試合で、
投球数57球という新記録の試合にも
なりました。

二日目第四戦埼玉県庁に4-1で勝って、
第三戦YKK吉田工業戦を迎えます。

そこで私の人生唯一の輝かしい記録が生
まれます。

日本リーグ初の完全試合達成です。

投球数63球、内野ゴロ10、内野飛球4
外野飛球4、三振3

という投球内容でした。

この頃はコントロールには自信がありま
したので、ストライク、ボールの出し入
れ、内外角への投げ分け、緩急を使った
変化がこの日は生きた試合になりました。

ただ、最後のバッター(確か池上さんと
おっしゃるキャプテンでした。)が三振
だったんですけど、最後のボールは明ら
かに低めのボールでした。

すみません。審判も最後は記録に協力し
ていただいたようでした(笑)

昨日の日本電装戦とこの試合の2試合で
ヒットは1本しか打たれていませんので、
ほぼ完ぺきな投球が出来た二日間でした。

こんなことはもう二度とおとずれること
はありませんでした(笑)

盛り上がった二日目を終えて、最終日を
迎えます。

この日は住友金属和歌山戦でした。

新鋭闘犬センターと日本リーグの老舗の
意地の張り合いのような試合になりまし
た。

この試合も双方譲らす1-1延長9回引き分
けとなって、闘犬センターは最初の日本
リーグ第一節を3勝2分けの2位で終了
することになりました。

一位の豊田自動織機とは勝ち点1の差で
したので、初めての日本リーグとしては
上々の滑り出しでしたし、闘犬センター
の実力もそれなりに示せた大会だったと
言ってもいいと思います。

この当時男子の日本リーグは前期、後期
の二部制でしたので、日本リーグは後期
(埼玉県浦和市で開催)の開催される9
月までありませんでした。

後期で初出場初優勝という快挙をなしとげ
るのは、4ヶ月ほど後のことになります。

この前期の後が闘犬センターにとっては、
とっても忙しかったんですね。

6月には高知県ソフトボール協会、教員
チームとともに台湾、フィリピン両国に
親善試合に行っています。

現地代表チームとの試合は、それぞれ2-1
で勝っています。

私はこの後の世界選手権のために、職場
を3週間休まなければいけないので、こ
の遠征には参加していませんでした。

世界選手権参加組はこの月の後半には、
アメリカでの事前合宿に出発しています
ので、なかなかの強行日程になっていま
すね。

けれど、このような経験がどんな状況に
なっても比較的対応できるようにしてく
れたのかなあと、今になってみるとそう
思っています。

高知の田舎のクラブチームに所属してい
る者が、海外でソフトボールが出来る
なんて機会は、そうそう持てるものでは
ありませんものね。

私も闘犬センターとしてだけでも、台湾
2回行かせてもらっています。

それも金銭的な負担はありませんでした。

オーナーの悪口ばかり書いていますが、
少し感謝もしなければなあと、ちょっとだ
け思っています(笑)

今日はここまでにしますね。

次回は世界選手権についてご紹介したいと
思いますので、お楽しみに。

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私にとってはとても良い日本リーグ初参戦
になった入善大会でしたが、勝数の関係で
前期の最優秀投手は豊田自動織機の南部投
手に奪われてしましました。

ただ、日本リーグ初の完全試合達成とを
評価していただいて、特別に楯をいただき
ました。

たいへん遅くなりましたが、富山県ソフト
ボール協会の皆様ありがとうございました。



そしてこれが最小投球数を記録したデンソ
ー戦の時の写真になります。

後ろの北アルプスがきれいですよね!