
球児君の登場曲のCDです。
購入したものに、サインを入れてもらい
ました。
この頃は何でもかんでも「伝説」みたい
みなっていましたね。
この曲も奥さんが好きで、それを登場曲
にしたという「仲の良い夫婦伝説」を
彩る曲になりました。
ただ、この曲が流れ、甲子園球場に来て
いるファンの大合唱の中、リリーフカー
に乗って球児君が登場してくる場面は、
今思い出してもあの時の感動がよみがえ
ってきます。
もう一回見てみたいような気がしますね。
さて今日は
「弱気」
という内容で書いてみたいと思います。
前にも書きましたが、球児君の心臓には
毛ははえていません。
その弱さを隠すためなのか、口からは
強気の言葉が発せられていました。
昔のエピソードとしては、高校2年生の
秋の四国大会、県予選で明徳義塾に勝っ
て四国大会に進出した高知商業は優勝候
補に上げられるほどの前評判でした。
このチームは球児君が投げて、球児君が
打ってのワンマンチームのような感じで
したので、球児君にはプレッシャーが
あったみたいです。
斉美高校との準決勝、これに勝って決勝
戦に進出すれば、まず春の選抜出場が決
定するという試合でした。
旅館で朝食を摂って球場入りしてからの
会話です。
「先生、気持ちが悪い。」
「朝卵かけご飯たべてからや。」
「食べんかったらよかった。」
チームメイトのワイワイ言いながら食べ
た挙句の発言でしたから、おいおいです。
結局試合前に何も口にすることが出来ず、
試合をすることになりました。
もともとスタミナに不安がありましたの
で、ゼリーでも食べさせておけば違った
結果になったのではなかったと、後悔し
ました。
滑り出しは順調、ピッチングもまずまず、
球児君の二塁打で先制と願ってもない展
開になりました。
しかしご飯もまともに摂れていない球児
君のエネルギー切れは突然訪れました。
同点、逆転、そして負けてしまいました。
プレッシャーに負けた球児君の内臓が、
食べ物を受け付けなかったということで
しょうか。
プロ入りして、実績を積むにしたがって
自信がついて、心も強くなっていきまし
た。
しかし、全盛期でもここ一番というか、
プレッシャーのかかる場面で、いわゆる
やらかすということは良くありましたの
で、私なんかはそのような場面になると
「球児、やらかすなよ。」
と願っていたものでした(笑)
初めての日本シリーズ登板も大事なとこ
ろでロッテの橋本選手に打たれて失点で
したし、中日のタイロン・ウッズ選手に
打たれた場面も、良い対戦でしたが、
最後は打たれて終わっていますね。
ここ一番には弱いというのが私の印象で
す。
西村選手はというと、以前西村監督を
ご紹介した時にも書きましたが、ある
特定選手によく打たれるという印象で
しょうか。
またピンチによくその選手に打席が回っ
てくるんですね(笑)
これは説明しようがないんですが、なぜ
かタイミングの合うピッチャーっていま
すよね。
その特定のバッターにとっては西村選手
がそうだったのかもしれません。
第三者として横から見ている身としては、
確かに良いバッターだけど、西村選手が
ベストボールを投げれば打たれるはずが
ないという感じなんですが、繊細なピッ
チャーの心の中に芽生えた
「弱気」
「打たれるんじゃないか。」
という気持ちが、筋肉を緊張させ、力み
を生むことで、ボールの勢いやキレ、コ
ントロールを失わせてしまって、なぜか
甘いボールになり、打たれてしまうとい
う結果になりました。
日本の大エースですらこれですので、
ピッチャーは大変な、そして難しいポジ
ションだということでしょうか。
今日は二人の持つ「弱気」についてご紹
介してみました。