
スラップと言えばこの選手
「西田選手」
ですね。
彼のソフトボール人生をご紹介しましょ
う(笑)
西田選手は先週誕生日をむかえられて、
41歳になられました。
おめでとうございます!
さて、岡豊高校から日本体育大学と
ソフトボールのエリートコース(?)を
進み、大学在学中に国体の補強選手と
して、国体にも参加。
そして闘犬センター入り内定と、当時の
ソフトボール選手としては望んでも誰で
も出来ると言うわけではない、進路が
用意されていました。
ただ本人いわく、
「レベルが違い過ぎて・・・」
ということで、1年間逃亡生活を選択す
ることになりました(笑)
その後同級生の「岡本選手」がキャプテ
ンに就任することになり、もいう一人の
同級生「江口選手」と二人に説得され、
結局闘犬センターでソフトボールをする
ことになりました。
この1年間のブランクは大きかったです
ね。
走れない、まあ、あまり足は速い方では
ないのですが、脚力が無くなっていまし
たので、つまづく、転ぶ、考えられない
ようなことをたくさんやらかします。
「打つ」ことに関しては持って生まれた
「センス」なんでしょう。
比較的早く感覚を取り戻しましたが、い
かんせん、外野の間を抜けて行く当たり
を打って、セカンドベースを回ってサー
ドに行く辺りで、足がもつれ、転倒しそ
うになり、ベースに倒れこむようになる
なんて姿を見れば、
「何をやりゆうがな!」
という罵声がベンチから飛ぶことが常で
した。
その足のせいなのでしょうか。
守備でもたくさんやらかしてくれていま
した。
「オーライ!」
大きな声で主張はするのですが、体は
ボールの落下地点には近づいてきませ
ん。
結局そのフライはセンターの
「松浦選手」がキャッチする。
だから、
「西田、和志の邪魔するな!」
と言われるんです(笑)
ゴロを捕りにいけば、転ぶ(笑)
杉本さんは、
「西田にはセンスがある。」
といつも言っていましたが、それは
バッティングに限ったものです!
ソフトボールの神様はよーく考えて能力
をお与えになられているなと感心します。
もし西田選手にバッティングセンスの他
に、俊足と守備のセンスをお与えになら
れていたら、彼の鼻は伸び続け、それは
それで大変なことになっていたことでし
ょう。
闘犬センター解散後は「西村投手」
「松浦選手」と一緒に
「大阪グローバル」
に移籍。
ここでは守りもしなければいけなかった
そうですが、隣に「松浦選手」がいまし
たので、相変わらず
「松浦選手におんぶにだっこ。」
だったそうです(笑)
まさか、和志が行くのでついて行った訳
じゃないとは思いますが。
彼をさらに有名にしたのが、ソフトボー
ルマガジンでの
「スラ珍」の連載(8年間)
でしょう。
彼のスラップの師匠は「井上選手」だそ
うです。
その技術を熟成させて、いろいろなバリ
エーションを持たせていったのは西田選
手ですね。
わざと芯をはずす、カットしてボールに
回転を与えるなどです。
外国人内野手は動きが早いので、例えば
バンドの構えをするとすぐに内野手が反
応します。
ですから、その動きの反対の方向や、
バンド以外の選択をすることが効果的な
んですけど、
日本人内野手はそうはいきません。
「先に動くな。」
ですから、この裏をかくという作戦がな
かなか通用しません。
レベルの髙い選手になればなるほどです。
単純に三遊間にスラップをしても、上手
い遊撃手であれば待ち構えていたように
打球を処理してしまいます。
その中でスラップ、バンド、強打、バス
ターを見せ、迷わせ、使い分ける必要が
ありました。
それを進化させていったのが西田選手だ
ったと思います。
ここ最近はボールとバットの変更によっ
て、このような技術に注目されることが
少なくなりました。
自分の出来るプレーを選択するのでは
なくて、
「相手の嫌がるプレー」
「相手が想定しないプレー」
を選択できる選手がいると、劣勢になっ
た時に反撃する手段としては有効だと思
ったりするのは、古いシフトボールを
経験している私たちだけでしょうか?
今年デンソー女子の高知合宿に西田選手
が臨時コーチとして参加すると聞いて、
「森澤監督」が何かやろうとしているの
かと期待していました。
今のところデンソー苦戦が続いている
ようです。
先日初めて女子リーグを見させていただ
きました。
そこで日本ソフトボール協会に出向して
いる仁井田君とも再会をして話を聞いて
みましたが、
「トヨタ自動車」の力が少し抜けて
いる感じにたいです。
同じことをやっていては、力のある
チームが有利になります。
この「西田流のいやらしいソフトボー
ル」を本格的に取り入れることを考え
てみてはどうでしょう。
女子の守備は、決め打ちの早い動きが
多く見受けられるんですけどね。
話しがずれました(汗)
西田選手はまだ現役でプレーを続けて
います。
ただ出場機会はほぼ無く、ランナーコ
ーチでの参加がほとんどになっている
そうですが、彼の横からのアドバイス
に助けられている若い選手は多いので
はないでしょうか。
たまには出場させてもらって、まだま
だやれるというところを見せてもらい
たいものです。
今日はここまでにしますね。