オーナー弘瀬 勝氏(その9) | ソフトボールを愛する人にお届けするブログ

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すいません、昨日でオーナーの話は
終わりの予定でしたが、次のテーマを
考えていたら、思い出したことがあった
ので、急きょ追加することにしました。

この写真は日本リーグ二連覇を
高知大会で決めて、表彰が終わった
直後の記念写真です。

写真が不鮮明なので分かりにくい
ですが、拡大して見て下さい。

とても優勝したチームの顔と思えない
不機嫌な顔が並んでいます。

不機嫌になった詳しい理由は覚えて
いないのですが、オーナーが何か
言ったんです。

それで、全員すごく腹が立ったのだけは
鮮明に覚えています。

オーナーの隣の杉本監督の怖い顔を
みて下さい。こんな怖い顔、めったに
しません!

そして首にあるはずのメダルがありません。

後列左端が私ですが、私の首にも、
その隣の清水投手、森澤捕手(現デンソー
女子ソフトボール部監督)の首ににも、
優勝メダルがかかっていません。

私は表彰式直後に首からはずして、
ポケットに入れたような記憶がありますので、
全く嬉しくもなんともない表彰式になりました。

1年間頑張ってきたことが、オーナーの
一言で台無しになった一日の思い出です

昨夜思い出したのは「電話」でした。

昭和59年鳥取県大山町で行われた
第5回全日本クラブ男子ソフトボール選手権
に出場した闘犬センターは、順調に勝ち上が
って、準決勝で徳島の鳴門渦潮クラブと戦う
ことになっていました。

朝寝ているとオーナーが
「お前ら、早う起きんか!関原(鳴門のピッチ
 ャーです。)らあ、もう行きよったぞ。」

と、起こしにきたのです。

どうせ朝から緊張して早く起きて外を見ていた
か、外をウロウロしていたんだと思います。

そこで早朝から練習に行く鳴門渦潮クラブを
見つけたんだんでしょうね。

負けたらいけない、選手を起こして練習させ
ないと!

間違いなくこう思ったんでしょう。

私たちは突然大きな声で起こされるわ、早く
練習に行けと言われるわで、不機嫌極まり
ありません。

闘犬センターをご存知の方はよーく知っている
と思いますが、試合前の練習は、単なる
ウォーミングアップです。本番は試合なので!

この日は違ってました。さすがに朝から
ギンギン言われているので、すごく気合の
入った、素晴らしい練習をしてしましました。

そして、いつもより早く練習をしてしまったので、
試合開始までに時間がありました。

これが間違いでした。
この少しの時間で、気が抜けてしまったのです。

なんかフワッとした感覚で試合に入ってしまって
結局負けてしまい、この大会3位に終わります。

クラブ大会はこの前2連覇していて、次の年
から4連覇していますので、これさえなけえば
7連覇していたことになりますから、ここで負け
たのは痛かったですね。

これで私は激怒します。
朝からギンギン言うきこんなことになったがや!
この時は

「こんな色のメダルもらいに来たがじゃ
ない。」


と言って表彰式後すぐにメダルをはずして、
プラカードを持ってくれていた中学生の女の子
の首にかけてあげました。(この女の子、とって
も可愛いかったです(笑))

オーナーにも不満をぶつけましたので、その時
は監督、コーチとオーナーが話し合って、次の
大会は同行しないことになりました。

その後熊本で開催された一般男子では、
のびのび試合をして優勝します。

オーナーは居ない方がええ!
これで決まりでした(バンザーイ!)

ところが、これはこれで後々問題を引き起こす
ことになります。

試合結果の報告を、じっと待っていられる性格
ではありません。試合開始前jから会社の中を
ウロウロしたり、突然社員を呼びつけて怒ったり
しているのは目に見えていました。

そして指令が入ります。

「試合経過を電話連絡せよ!」

おいおいです。
闘犬センターのベンチには、基本マネージャー
はおりません。
試合中に控え選手の誰かが、近くの公衆電話に
行って報告するしかありませんでした。

当時携帯電話は普及しておらず、まして試合
会場が河川敷とか、山の中の場合公衆電話まで
行くのに何分もかかるなんてことは、めずらしく
ありませんでした。

元々少ない選手数なのに、試合中に2回くらい
長い時は15分くらい居なくなるんです。
厳密に言うと、これってルール違反ですよね。

それで大変なので、携帯電話も小型化されて
きたので、次の抵抗を試みます。

「そんなに試合経過が気になるがやったら、
 携帯電話を買ってくれ!」

すぐに買ってくれて持たされました。
これも間違いでした(涙)

敵は今度は待っていてはくれません。
頻繁にかかってきます(笑)

ところが、当時電波状況が良くなくて、
特にソフトボール会場なんかはすぐに圏外
になってしまう所ばかりでした。

ある試合の時はベンチの後ろのネットに
くくりつけていたんですね。
圏外じゃないのを確認してですよ!

ところが、いつの間にか圏外になっていたん
です。
こちらは、かかって来ないのでこれ幸いと
試合に集中して、終わって見てみたら「圏外」
慌てて電話して報告しようとしたら・・・

「お前ら、電話の電源切りやがって、
 何しよらあ!」

大激怒です。面倒くさい!!!!!

こっちも勝手なもんで、

「そんなに気になるがやったら、付いてこい!」

と言うことになるんですが、来ない時は面倒です。
試合前に今日のオーダーを電話して確認、
時にはその場で変更を言われることもあります。

11名くらいしか居ない時に、その選手を外せって
言われるつらさ分かってくれますか?

試合前なのでオーダー用紙を本部に提出しなけ
ればいけないんですが、そんなことはお構いなし。
誰かに話したいんでしょうけど、相手が居ない時は
突然試合とは全く関係のない話を、長々と聞かさ
れることになります。

後ろでは

「闘犬センターはオーダー用紙を提出してください。」

って何回も放送されているのを、聞きながら電話を
勝手に切る訳にもいかず、イライラするばかり。

話して気がすんだオーナーは上機嫌で

「ほんなら、試合頑張れよ!」

と言って、勝手に電話を切ります。
あーあ、疲れました.

歴代の監督や、闘犬センターの社員だった者は
いろいろストレスを抱えながら、ソフトボールを
やっていたので大変でした。

それで、明日からは歴代の監督についてご紹介して
いこうと思います。

どうぞ、お楽しみに!

PS,昨日せっかく誉めたのに、やっぱり
   最後はこんな話になってしまいました。