読書時間:6.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:年報・死刑廃止編集委員会
刊行:1997年6月
価格:2000円+税
出版:インパクト出版会
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死刑廃止を目指す委員会の活動誌
死刑-存置と廃止の出会い
存置論は廃止論にどこまで歩み寄れるか
犯罪被害者への支援と刑事政策
死刑存置論と廃止論の歩みよりとは
いまなにが問われているのか
確定死刑囚裁判の実態-27の事例から
処刑された人たちを悼む
文献1996
死刑をめぐる状況1996
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活動誌は毎年発行されており、本書は1997年度版。
死刑存置派を招いて、落としどころを探るのが当年度の目玉記事である。
死刑廃止と言われても、どこから手を付けていいのか分からない。
存置派で元検事の土本氏は、被害者遺族問題、死刑の代替制度、国民感情、憲法問題の順序が現実的と言う。
法的をかざすより、被害者遺族について話すほうが納得を得やすいのは確かだろう。
遺族には、死んで償えという人もいれば、死刑囚家族と和解する試みもある。ジャーニー・オブ・ホープ
死刑を望む遺族はゼロにはならないと考えれば、死刑は存置しかない。
死刑囚に対して残酷という意見がたびたび見られるのは意外だった。
昔はシビル・デス(市民権剥奪)という原則があったが、現在はそうではない。
終身刑は希望がなく、同害報復もダメとなれば、終身刑は代替刑になりえない。
残酷とか気にしなくてもよさそうだが、死刑囚にも人権はある。
1997年当時、53件の死刑判決のうち、10件が完全に冤罪とのこと。もちろん袴田さんも含まれている
こんな簡単に死刑判決が下されるなら、人権がなければ再審請求もおぼつかない。
量刑はマスコミに左右されることもあるので、人権無視はありえない。
1990年~1992年の3年間、死刑を執行しない期間が続き、1993年3月、1993年11月、1994年12月に執行された。そのあとサリン事件が起きた(1995年3月)
この事例だけでなく、死刑は犯罪の抑止力にならないことは明らかになっている。
国民の80%が死刑に賛成する理由には、抑止力になるという意見も含まれている。これで世論というのは、どう考えてもおかしい。
国民感情は考慮不要と感じたのは、次の行。
『日々の生活で感じている抑圧感を、被害者感情という言葉で自身の報復感情を満たしている』
死刑廃止もエリートっぽく見せるための主義主張なところがあるというので、
国民感情は俎上に乗せないのがヨシ!
死刑を廃止してから国民に理解を求めている国もあるそうな(逆に死刑復活運動が起きているみたいだけど![]()
憲法第三十六条 公務員による拷問及び残虐な刑罰は、絶対にこれを禁ずる。
多くの悪人を見てきたからだろう、存置派は元検察に多い。
死を持って償うしかないという意味では理解できる。
悪人は苦しんで死ねという思いが心の奥にあるなら(たぶんある)、国民感情と変わらない。
薬殺刑なら苦しみはしない。(たぶん)
(p215)
第53会期、国連人権委員会の死刑廃止に関する決議(1997/12)
2.死刑をいまだに維持しているすべての国に対し、自由権規約と子どもの権利条約の定める義務にしたがい、極めて残虐な犯罪以外には死刑を適用しないこと、
国連人権委員会が死刑を認めている!?
死刑もありな気がしてきたが、「死刑になりたかった」という理由で犯行に及ぶ例もある。
極めて稀であれば、死刑もありかもしれない。
現在の司法では死刑はありえないので、とりあえず執行停止という結論です。
絞首刑
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安楽死(尊厳死)法案は実現しないと確信した。
死刑と同じように、俎上にも乗らないと思います

















