読書時間:6.0h
一読:なし
再読:なし
R指定:なし
著者:國分功一郎
刊行:2015年3月
価格:1200円+税
出版:太田出版
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ハイデッガーをベースに、生きろ!という主張
増補新板のためのまえがき
まえがき
好きなこと」とは何か?
暇と退屈の原理論
暇と退屈の系譜学
暇と退屈の経済史
暇と退屈の疎外論
暇と退屈の哲学
暇と退屈の人間学
暇と退屈の倫理学
結論
あとがき
付録 傷と運命
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バートランド・ラッセルの結論には重大な欠陥がある
ラース・スヴェンセンの結論の問題点
ソースティン・ヴェブレン理論の問題点
ポール・ラファルグは余暇や怠惰と資本主義の関係について根本的な思い違いをしている
ハンナ・アレントを非難しても仕方ない
マルティン・ハイデッガーの結論には受け入れがたいものがある
これだけ並べると壮観である![]()
國分功一郎は「環世界」を拡大解釈しているので、のちほど反撃しよう![]()
結論に以下のようにある
「本書の結論だけを取り上げて、そこに論評や非難を浴びせることも無意味である」
ズルいなあ![]()
そして、ここまで読み進めてきたことに意味があるという。
この結論なら、ジョジョの奇妙な冒険 第5部セットの方が沁みるはず。
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本書を100字以内でまとめると(50文字以内にしたかった~)
「人は退屈を感じたくなくて行動するが、刺激が続くことは望んでいない。気づかないだけで刺激は身近なところにある。」
キーワードをメモ
暇は客観的
退屈は主観的
浪費は終わりがある
消費は終わりがない
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ここから反撃![]()
僕には鳥の言葉がわかるを読んで、鳥のことが気になるようになった人は多いだろう。
生物ごとに異なって世界を捉えていること「環世界」という。
特定のことを意識すると、それに関連する情報が目に入るようになる現象をカラーバス効果という。
人間は簡単に環世界を移動するという主張には受け入れがたいものがある。
國分功一郎は、環世界は知識や訓練により移動できると解釈している。
盲導犬の例は、犬が人をスキャフォールディングできる能力を獲得しただけで、犬の知覚は変わっていない。
鳥のことを学んで鳥が気になるのは、カラーバス効果である。
気に入らない点を取り上げて非難しても仕方ないが、
人を「批判」しようとするって事は、逆に「批判」されるかもしれないという危険を、常に「覚悟して来ている人」ってわけですよね
何でも分かったような顔をして退屈を感じている若者へ向けた文章と感じたら、
やっぱりィ
本書は、明治学院大学フランス文学科、多摩美術大学芸術学科、高崎経済大学経済学部の各大学で行った講義がもとになっている。
退屈の第三形式が第一形式に行き着くところは面白かったけどね


















