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サンディの今日もワイン

サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:6.0h
一読:なし
再読:なし
R指定:なし
著者:國分功一郎
刊行:2015年3月
価格:1200円+税
出版:太田出版
本本本本本本

ハイデッガーをベースに、生きろ!という主張


増補新板のためのまえがき
まえがき
0 好きなこと」とは何か?

1暇と退屈の原理論
2暇と退屈の系譜学
3暇と退屈の経済史
4暇と退屈の疎外論
5暇と退屈の哲学
6暇と退屈の人間学
7暇と退屈の倫理学
8結論

あとがき
付録 傷と運命

......

 

バートランド・ラッセルの結論には重大な欠陥がある
ラース・スヴェンセンの結論の問題点
ソースティン・ヴェブレン理論の問題点
ポール・ラファルグは余暇や怠惰と資本主義の関係について根本的な思い違いをしている
ハンナ・アレントを非難しても仕方ない
マルティン・ハイデッガーの結論には受け入れがたいものがある

これだけ並べると壮観である

國分功一郎は「環世界」を拡大解釈しているので、のちほど反撃しよう

 

結論に以下のようにある
「本書の結論だけを取り上げて、そこに論評や非難を浴びせることも無意味である」

ズルいなあ

そして、ここまで読み進めてきたことに意味があるという。
この結論なら、ジョジョの奇妙な冒険 第5部セットの方が沁みるはず。

 

  

......

 

本書を100字以内でまとめると(50文字以内にしたかった~)

「人は退屈を感じたくなくて行動するが、刺激が続くことは望んでいない。気づかないだけで刺激は身近なところにある。」

キーワードをメモ
暇は客観的
退屈は主観的
浪費は終わりがある
消費は終わりがない

......

 

ここから反撃
 

 

僕には鳥の言葉がわかるを読んで、鳥のことが気になるようになった人は多いだろう。

 

生物ごとに異なって世界を捉えていること「環世界」という。
特定のことを意識すると、それに関連する情報が目に入るようになる現象をカラーバス効果という。
 

人間は簡単に環世界を移動するという主張には受け入れがたいものがある。
國分功一郎は、環世界は知識や訓練により移動できると解釈している。
盲導犬の例は、犬が人をスキャフォールディングできる能力を獲得しただけで、犬の知覚は変わっていない。
鳥のことを学んで鳥が気になるのは、カラーバス効果である。
気に入らない点を取り上げて非難しても仕方ないが、
 

人を「批判」しようとするって事は、逆に「批判」されるかもしれないという危険を、常に「覚悟して来ている人」ってわけですよね

 

何でも分かったような顔をして退屈を感じている若者へ向けた文章と感じたら、

やっぱりィ

 

 

本書は、明治学院大学フランス文学科、多摩美術大学芸術学科、高崎経済大学経済学部の各大学で行った講義がもとになっている。

退屈の第三形式が第一形式に行き着くところは面白かったけどね

 

 

ランゲ・ロッソ ジャアルボリーナ 2019

¥14,800@トスカニー

ビルエリオ・アルターレ

クローバーイタリア ピエモンテ州 

ぶどうネッビオーロ

ワイン14.5%

キノコ薄めの鉄

キノコ燻した何か

キノコ

 

1日目 2025/6/27

お供は、牛すじ煮込み、カプレーゼ、タコと、ナスの揚げ浸し、タコとブロッコリーのサラダ

 

何でもない日にいいのを開けてしもた

 

ウッカリでもないと開けない気がするのでヨシ

 

強いワインなので、牛すじはどうかな~と思いましたが、

思ったとおりでした

肉料理全般に合うそうですが、醤油系ではないです。

 

開けたてでも飲みやすく、ネッビオーロのみとは思えません。

パワーのあるワインですが合わせやすいと思います

 

 

 

2日目 2025/7/3

お供は、焼き鳥(一炭)、豚しゃぶ

 

焼き鳥のタレ串は合わなそうなので1杯だけ。

 

ワインのパワーが強いですが、悪くありません。

合わせやすそうですが、コレだ!みたいのが分からないので、手探りが続きます。

なくなるまでにマリアージュできるのか!?

 

 

3日目 2025/7/6

お供は、ラムチョップ、鶏叉焼、黒米ごはん

 

覚えていない

覚えていない

 

ラムの脂がこってりすぎて、ワインがなければ食べられなかったことは覚えている

 

 

 

4日目 2025/7/11

お供は、ねぎ塩卵かけごはん、牛すじ煮込み、クリームチーズの味噌漬

 

牛すじは合いそうで、そうでもないというパターンがしているので、想定どおりですが、まさかッ!

 

白ワインや日本酒に合います、と書いてあるクリームチーズの味噌漬がマリアージュ

なくなるまでにマリアージュできました

 

 

5日目 2025/7/17

お供は、焼き鳥(一炭)、野菜炒め、バジルソース、生ハム、カマンベールチーズ

 

一炭の白肝は初めてかな。たぶん

なので塩串です。

これでマリアージュしたら最高でしたが、むしろ白の方が合っていました。

クリームチーズの味噌漬はもうないし、どうしよう、、、

 

 

 

6日目 2025/7/26

お供は、ウナギウナ肝

 

前回

年に一度の『うなぎ祭り』

今年も 遠州さんぼし です

 

タレ系はそんなに合うわけでもないと分かっていましたが、残り一杯だし、ま、いっかー

 

最後の一杯は澱でした

香りはいいのに、、

上澄みだけいただきました

 

おしまい

読書時間:0.2h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:ディディエ・デニンクス/訳:湯川 順夫、戦争ホーキの会
原題:Papa, pourquoi t'as voté Hitler ? 
刊行:2019年7月
価格:1800円+税
出版:解放出版社

本本本本本本本


ナチ党へ投票したあとから敗戦までの絵本(フィクション)


「すべての人にもう一度仕事を与える」という公約を聞いて、父さんはナチ党に投票する。

ナチ党がふさわしくないと考えるものを排除するようになっても、父さんはこう言う。

「わが指導者は、すべての人が仕事につけるようになると約束したんだ。彼は約束をはたしているのに、お前はいつもあら探しばかりだ!」

そうこうするうちに戦争に負け、ぼくは廃墟の街で、こう問いかける。

「ねえ、父さん、父さんはどうしてヒトラーに投票したの?」

 

......

 

無邪気な問いかけは、父さん他、ナチ党に投票した大人たちのせいにしているように見える。
 

親衛隊の子どもたちも楽しそうじゃん!同罪やろ

「どうしてヒトラーに投票したの?」は、誰かを責める問いではない。

あとがき(若い読者のみなさんへ)にある。
『もし私がこのときにここに生きていたらどうしただろうか?』と考えながら翻訳に取り組みました

あとがきを読まなければ、ナチ党に投票した父さんが悪いと思う人が多いのではないだろうか。

......

 

女も戦争を担った~昭和の証言~

9章
(昭和恐慌で)このままでは食べていけない、日本中が共倒れになる。中国は広いんだから助かる道はこれ(侵略)しかない。

貧しくて、市井の人々も侵略やむなしと考えた。
多額の賠償金により貧しくなったドイツで、「すべての人に仕事を与える」というナチ党に投票するのは、悪いだろうか。

 

おかしいと思ったとき、従えないッ!という意志を見せられればいいのだけれど、怖い。

 

痛いのってこわい
つまり暴力装置が正しく機能しているかどうか。
日本はどうでしょうね