読書時間:3.0h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:広瀬友紀
刊行:2022年7月
価格:860円+税
出版:筑摩書房
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言語を習得する過程を子どもから学ぶ
習わないのにわかっていることば
逆さま文字、何が逆さま?
英語にあって日本語にないもの?
日本語って難しいの?
小さい「っ」の正体
なぜ会話が通じるのか
頭の中の辞書をひく
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言葉にはルールがある。
子どもに珍回答がみられるのは、ルールの例外を学んでいないから。
日本語を学び始めた異邦人に珍回答がみられるのも、同じ理由である。
言語を習得する過程が分かれば、珍回答の理由も分かる。
子どもが「死む~」と言う訳
読んだ→読む
飲んだ→飲む
死んだ→死む
~んだで終わる動詞を現在形にすると「む」で終わるというパターンに気づいたが、
読む飲むはマ行五段活用で、死ぬはナ行五段活用という例外を知らないので間違えてしまう。
語句が持つメタ情報もパターンだけでは間違えてしまう。
うさぎ狩り→うさぎを狩る
鹿狩り→鹿を狩る
鷹狩り→鷹を狩る
~狩りは、狩る対象を表すというパターンに気づいたが、鷹狩りは例外というのを知らない。
子どもの認知はどう発達するのかに、興味深いテストがある。
aと似ている図形はどれかという問いで、
4歳までは優位に選ばれる図形はなく、6歳まではcが多くなり、9歳までにdが多くなる。
回転して同じdより、色の配置が同じcの方が、認知機能として先に発達するということになる。
漢字珍回答の訳もこれで分かる。
上下左右の入れ替えはありそうな間違い。
漢字もどのまとまりが部首か把握していないので、曜日のヨを別のところに書いたりする。
dを選択するようになると文章をまとまりで把握できるようになる。
予測(補完?)機能も発達し、一字一句読まなくても理解できるが、タイポグリセミアに引っ掛かるようになる。
例)ケブンッリジ大学
理解しやすい文章は主語関係節だが、原因は研究中である。
先行詞と関係節内の距離が近いほど理解しやすいという説は、日本語には当てはまらない。
主語関係節: the comedian who criticized the judge. 審査員を批判したコメディアン
目的語関係節: the comedian who the judge criticized. 審査員が批判したコメディアン
言い間違いにも法則がある。
子音が置き換わるパターン、タイポグリセミア的に入れ替わるパターン、他の考え事をしていた語句に置き換わるパターン、など。
著者は研究者で、新型の間違いを見つけることを楽しんでいるようだ。
楽しそうでいいのだけれど、教育に活かしてないのかなとも思う。活かしているはず。たぶん
間違いから考えるアプローチは楽しかった。

