読書時間：4h
一読：あり
再読：なし
R指定：なし
著者：臼田孝
刊行：2018年4月
価格：1000円+税
出版：講談社
計測の歴史は科学の歴史
計測の基本
メートル法の誕生
地球から光へ
原器から原子へ
メートル法から国際単位系へ
量子力学と相対性理論の時代
量子標準の時代
原器から光子へ
新しいキログラムへの道
一気にゴールへ
定義改訂がもたらすもの
巻末付録
・光速度不変の原理
・プランク定数と電気素量
・電気素量と力の関係
なぜ精度を追い求めるのか？
究極の測定には最高の技術が必要だから。
国際単位系で定義されている基本単位は７つ
メートル
キログラム
秒
アンペア
ケルビン
モル
カンデラ
標準の女王と称されるほどキログラムは優秀だったのに、その他の精度が上がったこともあり、落日の女王になってしまった。（王より女王のほうがしっくりくる不思議）
1989年にキログラム原器をもとに6つの副原器が作成された。（天秤は原器を複製するのに最適な装置なので、作成時に誤差はない）
それが1999年までの100年間に副原器の方が重くなっていた。原因は分からなくても、1kgに対して50μgは誤差だと思う人は、向いてないσ(ﾟ∀ﾟ )ｵﾚ
キッブル・バランスの原理によりプランク定数とキログラムとが比較できる。( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
プランク定数とアボガドロ定数は反比例の関係にあるので、新しいキログラム原器を作れる。( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ
原理はさっぱり分からないが、新しいキログラム原器を作るのに最高の技術が必要なのは間違いない。
そのプロジェクトは、アボガドロ国際プロジェクト
2019/5/20 シリコン28を結晶化したキログラム原器が採用された
めでたしめでたし、じゃない。まだ解いてない謎が１つある。
測定を生業にするメトロロジストは、なぜ精度を追い求めるのか？
究極の測定には最高の技術が必要だから。
「本物」を求める精神はジョジョファンなので理解できた
