読書時間:4h
一読:あり
再読:あり(論文を書く人)
R指定:なし
著者:上野千鶴子
刊行:2018年9月
価格:920円+税
出版:新潮社
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読んでもらえる文章の書き手になるノウハウ
はじめに
Ⅰ情報生産の前に
情報とは何か
問いを立てる
Ⅱ海図となる計画を作る
先行研究を批判的に検討する
研究計画書を書く
研究計画書を書く(当事者研究版)
Ⅲ理論も方法も使い方次第
方法論とは何か
対象と方法の選択
Ⅳ情報を収集し分析する
質的情報とは何か?
インタビューの仕方
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質的情報の分析とは何か?
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KJ法のその先へ
Ⅴアウトプットする
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目次を書く
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論文を書く
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コメント力をつける
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論文の書き方を学ぶ
Ⅵ読者に届ける
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口頭報告をする
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メッセージを届ける
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プロデューサーになる
あとがき
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この本を読んでよかったなあ~~~
と読み手が思うくらいの文章を書ける人をいう。
そういう文章を書くコツは、「問いを立て、誰かに宛てる」
問いは、なにか違うと思ったことを立てればよい。
簡単そうだが、風呂敷を広げすぎると手に負えなくなり、ありきたりな問いでは先行研究を超えるのは難しい。
調査しやすさも重要で、多すぎたり、正しくアクセスできない場合は、断念せざる負えない。
例として、「アダルトビデオの社会史」を卒論の問いにした学生は、90年代当時で20年分で済む(少ない)。ドラッグユーザーを対象にした問いでは、対象者へのアクセスが困難になる。
調査には時間とお金が掛かるので、調査する前に予算を獲る必要がある。
下記は研究計画書フォーマット
1研究テーマ
2研究内容
3理論仮説&作業仮説
4研究対象
5研究方法
6先行研究および関連資料
7研究用機材・研究費用
8研究日程
9本研究の意義
10本研究の限界
いきなり計画書を書けと言われても何から手を付けていいのか分からないのでσ(゚∀゚ )オレ、このフォーマットは参考になると思う。
ハイパーカミオカンデの計画書を見ると、近いものがある。
大型研究計画に関する評価について(報告)「大型先端検出器による核子崩壊・ニュートリノ振動実験(ハイパーカミオカンデ計画の推進)」について
陽子は崩壊しなさそうな気がしているので、ハイパーカミオカンデについて調べてみたわけだが、当然!?陽子が崩壊しない可能性には一言も触れてない。
予算が獲得できなければ元も子もないので不利なことは書かない方がいいと思うが、上野先生はダメと言いそう。
もんじゅがにズルズルになっているのは計画書のせいではなさそうなので、不利なことは書かなくていいことにする。
もんじゅ研究計画
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誰かに宛てるとは、読者のこと。
情報は読んでもらうことに価値があるので、読者に合わせて書き換えることや、演歌歌手よろしくドサ回りするくらいの気概がいるらしい。
そこまでの気概は無いので何もしないのだけれど、情報には私有、クラブ、公共の3種類があり、私有なら押し入れにしまっておけばいいと言われてハッとした。
本の内容を忘れないために書いているつもりが、読んで欲しかったのかσ(゚∀゚ )オレ
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本書で一番役に立つのは「コメント力をつける」で間違いない。
あちこちにレビューが溢れている今では一億総コメンテーターと言っても過言ではない一方で、外していると感じることが少なくない。上野先生曰く、
コメントとは、論者の問いを共有したうえで、よりよい答えを出すお手伝いをすること。
あれがない、これがないというコメントは、オレの知りたいことが書かれていないと同義。
論者は自身が立てた問いの結論を導きだしたわけで、オレの問いに答える必要はない。
上野節にシビれる一冊でしたが、上野ゼミには入りたいと思いませんでした。
卒業できる気がしない。


