読書時間:1.0h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:寮美千子
刊行:2018年12月
価格:1000円+税
出版:西日本出版社
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赤煉瓦に導かれて
心の準備体操
詩が開いた心の扉
困難を抱えた子どもたち
座の力・場の力
奈良少年刑務所は殺人など凶悪な犯罪者を収容する施設である。
窃盗など軽犯罪は貧困と相関関係があることが分かっている。
凶悪な犯罪者は何と相関関係があるのだろう。犯罪白書では分からない。
「人」
だと思う。たぶん
愛されたり、必要とされたり、認められたり、という経験をしてこなかったのだろう。
更生プログラムに参加した生徒?の背景は書かれていないが、想像もつかない環境にいたと思う。
「しゅくだいって何ですか?」と聞かれて、「は?」とならない人がいるだろうか。
まともな感情が育たなかったのは自己責任のはずもなく、
奈良少年刑務所で行われたのは、まともな感情-人の心-を取り戻す授業だった。
授業の一場面を引用する
ある生徒が「無理です僕できません」というと、
「よく言ってくれた、やらなくていいよ。でもやりたくなったらいつでも言ってくれ」
「そんなのありですかー?」
「きみができないと言うことで「しなくていい」という選択肢が生まれた、みんな君に感謝していると思うよ」
「よく言ってくれた、やらなくていいよ。でもやりたくなったらいつでも言ってくれ」
「そんなのありですかー?」
「きみができないと言うことで「しなくていい」という選択肢が生まれた、みんな君に感謝していると思うよ」
凶悪な犯罪者でも劣悪な環境にいた人ばかりではない。裕福な人もいた。彼の詩を引用する
「言葉」
いいんだよ
がんばったね
よくやった
この言葉が ほしい
この言葉が ボクを幸せにする
お前はアカン
でき悪い
お前はいらない
この言葉は いらない
この言葉は ボクを不幸にする
嫌な言葉を言われると 自信をなくし
自分自身が嫌になる
好きな言葉を言われたくて 行動し
ボクは ボクを見失う
一つ一つの言葉が ボクを造る
一つ一つの言葉が ボクを壊す
いいんだよ
がんばったね
よくやった
この言葉が ほしい
この言葉が ボクを幸せにする
お前はアカン
でき悪い
お前はいらない
この言葉は いらない
この言葉は ボクを不幸にする
嫌な言葉を言われると 自信をなくし
自分自身が嫌になる
好きな言葉を言われたくて 行動し
ボクは ボクを見失う
一つ一つの言葉が ボクを造る
一つ一つの言葉が ボクを壊す
やさしさがあふれでたのは、やさしい授業だから。
シャバにでたら、やさしくされることは少ないだろう。
社会になじんで欲しいと思うけど、隣にいたとき、自分はどうするだろうか。
涵養カリキュラム(更生プログラム)はうまくいっただけに、その後を考えさせられる。
