読書時間:1.5h
一読:あり(たぶん)
再読:なし
R指定:なし
著者:明智カイト
刊行:2015年12月
価格:780円+税
出版:光文社
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ロビイング入門(他に書きようがない
)
自殺対策のためのロビイング 清水康之 ライフリンク代表
病児保育問題、待機児童問題のためのロビイング 駒崎弘樹 フローレンス
いじめ対策のためのロビイング 荻上チキ
児童扶養手当削減をめぐるロビイング 赤石千衣子 しんぐるまざあず
「性的マイノリティ」の人々に関するロビイング
付録 ロビイング入門
ロビイングとは政策に関わる活動で、主に与党に働きかける(今さら
)
ロビイングしないと、どうなるか?
マイノリティは忘れ去られ、必要な手当は削減される。
例えば、児童扶養手当が削減されなかったのは、ロビイングの実績だ。
母子家庭に給付していた手当を5年以降 削減する。理由は、給料が上がっているから。
違うんじゃあないか?
ロビイングのおかげで削減されずに済んだのではなく、官僚が「調査・分析」という必要な仕事をしてないだけじゃあないか。
明智カイトも官僚がやるべき事をやってないと言っているのは後ほど。
必要な仕事をしてない以外に、慣習もある。
保育園の下限20人だったり、アンパンマンショーだったり。振り返れば身近にもある。ふしぎな校則のような、
根拠もないのにまかり通っている決まり事が。
ロビイングしない顛末は分かったけど、ロビイングしようとは思えない。それは、
当事者じゃないから。
それだけに、清水康之と駒崎弘樹には敬意を表する。
清水康之はNHK社員の肩書を捨ててまで活動している。当事者でもないのに。
無収入で3年もつ貯金があるからといって、他人のために活動できる人がどれだけいるだろう。
こういう人が政治家になるべきなんじゃあないか?と思うのだが、明智カイトは全力否定する。
本当に実現したい政策があるならロビイストになるべきと。
官僚は何をしているのだろう?やるべきこともやってない人たち?
駆け足でロビイング成功事例5件を取り上げているが、日の目を見ない活動もあるはずだ。
財務省からあれこれいわれ、政治家からあれこれいわれ、ロビイストからあれこれいわれ、すべてまともに対応していたら時間が足りるはずがない(想像です)
政治家や官僚の肩をもつわけではないけれど、みんなでやればいいんじゃないですか。
旗振りはロビイストにお任せしたいけど、データ集計とか手伝えるかも。
クレイ・シャーキー 「思考の余剰が世界を変える」を思い出した。


