不死身の特攻兵-軍神はなぜ上官に反抗したか | サンディの今日もワイン

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サンディがワインと本についてあれこれ言います。

2020年2月3日(節分)サンディは永眠しました。18年間ありがとう。
ひきつづき、ワインと本についてあれこれ言います。

読書時間:2h
一読:あり(特に4章)
再読:なし
R指定:なし
著者:鴻上尚史
刊行:2017年11月
価格:880円+税
出版:講談社
本本本本本本本本本本本本本

佐々木友次が生還した経緯と、特攻の振り返り

1帰ってきた特攻兵
2戦争のリアル
32015年のインタビュー
4特攻の実像

 

飛ぶことが好きで、戦果を挙げればいいと考えている。佐々木友次とはこんな人物だ。

上官の命令には逆らえないので出撃はするが、戦果が挙げられそうになければ帰ってくる。
次は死んで来いと命令しても帰ってくる。うち2回は戦果を挙げている。

不条理な命令に面と向かって逆らうのではなく、シレっと帰ってくる。なんか応援したくなってしまう。佐々木が人気者になっていったのも頷ける。
射殺も計画されてたから、戦争が長引けば身内に殺されていた可能性は高いけど。

「暴力について」では、ベトナム戦争を続ける理由がアホだった。
「失敗の本質」では、上官がアホだった。
特攻のアホついては一度にしておこう。 やれやれだぜ

 

 

「命令した側」 「命令された側」
「世間」 「社会」
「当事者」 「傍観者」

鴻上さんが、特攻を考察するときに用いたこれらの対比語は、簡単に入れ代わり、問題の所在を曖昧にするビックリマーク


一億総懺悔が国民の支持を得たのは、戦争に賛成していたという後ろめたさがあるからだが、命令した東条英機と命令された国民の責任が同じのはずがない!

 

戦時中の話だから関係ない?
2016年9月19日、自衛隊内で行われた駆けつけ警護に関するアンケートの選択肢は、1熱望する、2命令とあらば行く、3行かない、の3つ。
3に丸を付けたら上司に呼ばれて延々と問い詰められたので2にした。死んだら、彼(彼女)も本望だったでしょうとでも言うのだろうか。自衛隊だけじゃない、

特攻は現代に受け継がれている。
 

あなたの周りにもきっとある。


盛り下がるばかりなので笑って終わりにしよう。

twitter技術研究所なのに精神論で体当たりを主張した(p35)