読書時間:8h
一読:あり
再読:あり(2回読まないと解からない)
R指定:なし
著者:ジョン・メイナード スミス、エオルシュ サトマーリ/訳:長野肇
原題:THE ORIGINS OF LIFE
刊行:2001年11月
価格:2000円+税






分子レベルの進化について、ありそうなシナリオを追う。おまけで社会性の進化も。
邦題の「8つ」は、うっかり見逃してしまいそうなので
(原題から丸っきり変えて数字が入っている理由はこのあたり 1 2 3 ちゃんと本で読んだと思ったけど見つからない
)
1.複製する分子
2.独立の複製体→染色体
3.遺伝子及び酵素としてのRNA→DNAとタンパク質
4.原核細胞→真核細胞
5.無性的なクローン→有性生物の集団
6.原生生物→動物、植物、菌類
7.孤独性の個体→コロニー
8.霊長類の社会→人間の社会と言語の起源
これらから分かるように、殆どが細胞レベルの話となっている。
易しく書かれているらしいが、真正面から立ち向かうと返り討ちに合う
横文字は軽く流し、細胞(RNA以前も含む)がどうふるまうかに着目すると、付いて行ける
くっついて~、分かれて~、取り込んで、これで真核細胞まで終わり
富くじモデル(単為生殖を100枚の宝くじがすべて同じ番号という例え)で、有性生殖が終わり
あとは、テキトーに交ざれば人類のできあがり
性が残った理由はしっくりきたが、卵と子になった理由が分からない。
『卵は費用がかさむのに対して精子は安いため、雄は何度も繰り返す交配から得るところが雌よりも大きい』
これは本能的に理解できるが、この結果のために遺伝子が振る舞うわけではない。
本書の良いところは、遺伝子が意志を持ってるかのような振る舞いを否定していることだ。
理由は書いてあるが、さっぱり分からないので、まるっと引用
『オルガネラが一方の親からだけ伝わるという現象は、なぜこれほど普遍的になっているのだろうか。考えられる答えとして、たとえばもしミトコンドリアが両方の親から伝えられれば「利己的」オルガネラが進化する舞台をしつらえてしまうだろうということがある。
細胞分裂のとき、ミトコンドリアは両方の娘細胞にランダムに渡される。染色体の場合と違って、ミトコンドリアのコピーがそれぞれ一方ずつ娘細胞に渡るように保証する装置などはない。それゆえATP合成はあまり得意でないが細胞内で急速に増えやすいミトコンドリアが、集団全体に広がるだろう。
実際そのようなミトコンドリアの突然変異は起こることがあって、そうしたミトコンドリアは細胞の死を招くかもしれないが、一方の親からしか伝わらないので、広まることはできないのだ。』












生物が社会性を持つ以降の話は薄いが、ピダハン-「言語本能」を超える文化と世界観を読んだ後なので、言語の話が非常に興味深かった。
言語も視覚と同じように、刺激を受けると発現するようだ。
10万年前に人類が生まれて、5万年前に道具を作り始めるまでの空白の5万年は何をしていたのか。言葉は化石に残らないので分からないので想像するしかないとあるので、想像してみよう。
ネットで事例を調べるより、身近にいる
で考えた方が真実にたどり着けそうなので、それを元に考えてみる。
呼べば来るし、言うことも聞く。
背中かいて~、布団に入れて~とアピールする。
ブラッシング前には何かを察知して、呼んでも来ないという高度な一面もある
意思疎通のようだが、、、よく考えると一方通行だった。
身振りでも意思疎通ができることを考えれば、人間のように話せない体躯が言葉を操れない理由にはならない。
本書を引用すれば、
が話せないのは、言語モジュールが揃っていないということになる。
また、正しい入力が無くても文法は操れるようになる(ビジン言語とクレオール言語の例)
これらを元に、人類最初の会話を想像してみた。
「ほにゃ」
「ほにゃ?」
人間も他の動物と同じように信号を使っていた。危険が迫ったとき仲間に知らせるような。
雄叫びかもしれないし、ヤベぇ!という言葉かもしれないが、それは一方通行だった。
一人が、あるとき意味の分からない言葉を呟いた。ヤベぇ!でも、狩りに行こう!でもない。
意味不明な言葉を「何だそれ?」と聞き返すこともできないので、真似して聞き返した。
言語の起源に様々な説が載っているが、どれに当てはまるか分からない。まぁ想像なので、何でもありだろう。
信号が言葉になる瞬間があったような気がしてならない
言語学の
ウェルニッケ失語症
ブローカー失語症
ソシュール
ヴェルヴェット・モンキー「ヒョウの鳴き声」、「ヘビの鳴き声」、「ワシの鳴き声」

