
読書時間:1.5h
一読:あり
再読:なし
R指定:なし
著者:佐藤仙務
刊行:2014年7月(文庫版)









脊髄性筋萎縮症の著者が会社を興すまでの顛末
義務教育を終えたあと、障がい者はどういう生活になるのだろう。
車いすを自分で動かせる程度なら普通の会社に就職できるが、そうでなければ授産施設というところで働くことになる。
そこで働くと月1万程度の収入だが、ボルトを締める、箱を作る等の作業では致し方なしだと思う。
しかし、これからの人生ずっとこれ!?と思ったのが著者の佐藤仙務である。
障がい者には、健常者と同じような生き方をする人、障がい者として生きる人 の2つのタイプがあると言う。
施設で働くということは、障がい者にでも出来そうな仕事を分けてもらうことになり、前者のタイプになる。
障がい者として生きたかった著者は、健常者と同じ生き方をすることに違和感があり、ある事件がきっかけで会社を興すことを決心する。
警告
寝たきりの人が月20万稼いでいるのだから、そうでない人はもっと出来るだろうという意識は危険。
「寝たきりの人が出来るなら私も!」なら問題ないが、「寝たきりの人が出来るのにあなたは出来ないの?」は良くない。
わずか19歳(会社設立時)の仙務くんの意識は高い。
40過ぎのおっさんから見ても、ここまで意識が高い人はそう居ない
そうでなければ、会社を興すだけでなく「障がい者の働き方を変えたい」とは思わないだろう。
ついでに日本の働き方も変えて欲しい
本書の時点で2人だった社員は4人まで増えている。
雇用した2人も障がい者で、週5日40時間働けない。
それでも社員だ。
身体の制約ゆえに変則雇用になっているが、健常者でも週4日32時間で16万という雇用があっていいと思う。
働ける人は、マルチインカム(バイト掛け持ちとは違うw)でもいい。
仙務くんには障がい者だからという甘えがない。
障がい者であることを何に利用してるのかと言えば「発信」だ。
寝たきりの人に日本の働き方を変えることを期待するなよと自分で思うが
、この発信力に期待してしまう。
株式会社 仙拓