
読書時間:4h
一読:なし
再読:なし
R指定:なし
著者:アルノ・グリューン
刊行:2005年2月




インタビュー形式で憎しみについて回答する。結論は育て方に帰結。
憎しみについてぼんやりと考える。
加害者の死刑を望まない被害者がいる。
会ったこともない朝鮮人を忌み嫌う団体がいる。
テロリストの息子に生まれて平和への道を進む若者がいる。
憎んで当然の人が憎まないで、憎む意味がさっぱり解らない人がいるのは何故なのか。
本書から何か掴めるかと思ったが叶わなかった。
親の期待に応えるために本来の自分を排除することで生じる「自分の中の他人」
これが憎しみの根源だというが、多かれ少なかれ誰にでも当てはまること言ってません?
誰にでも当てはまるというなら、ハンナ・アーレントがいう「凡庸な悪」の方がしっくりくる。
憎しみの根源はよく分からないが、減らすことはできそうに思えた。
「心のうちが半々に分かれている人の人間性に訴える」
著者が言うこの方法は、効果はあるが表裏一体でもある。
電車の出口付近で邪魔な少年を注意した例では、大勢の乗客には善に働いたが、注意された少年は憎しみを抱いたかもしれない。
(細かいことは忘れたが)注意した口調は厳しかったと思う。もしこれが笑いを誘うような注意の仕方だったら、その場全体が和んだだろう。
笑いが憎しみを減らす
心のうちの半分に笑いで訴えることができれば、憎しみをなくすことができるかもしれない。



憎しみの根源が育て方に帰結していて、「それだけじゃないだろう」と考えに妨げられて、ページ数のわりに読書時間が掛かった。
普通に読めばもっと早いので、一読の価値はあると思う。