
読書時間:5h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:三輪芳朗







これさえ読めば規制緩和の全てが分かるといっても過言ではない一冊。(規制緩和については全くのド素人の見解
)
深くは考えてないが規制緩和はチャンスを生むと思っているので、基本的に賛成だったが、本書を読んでさらに賛成になった。
と同時に、自分があまりにも何も知らなすぎて力が抜けた。
これを読んでいるとき、黒猫ヤマトがメール便の廃止を発表した。理由は「信書」の定義が曖昧だからだという。
大臣は明確と言っていたが、次のうちどれが信書にあたるか答えらだろうか?ズバリ!できるわけがない。session22から引用。答えは最後。
免許証
パスポート
学習教材のDM






規制はどこから生まれるのか?
何か事が起きてから生まれるものだと思っていた。官が作るものだと思っていた。
まったく違った。
市場に任せると起こりそうな事を予想して作られ、業界団体が維持する。
規制はなぜ維持できるのか?
ひとつは規制があることを知らないためだが、他にもあった。まんま引用
『安全・生命・秩序・文化などの社会的価値を強調することによって普通の産業とは異なる扱いをすべきだとのイメージの確立に成功している。このため国民も報道機関も感心が薄い』
弁護士、医者、薬剤師、新聞、放送、教育などがこれに該当する。
確かに普通の産業とは異なる扱いをするべきな気がしていたが、そもそも規制を緩和する必要があるのか!?
規制維持派の台詞は理に適っており、緩和しなくてもいいのではないかと思えてしまう。でも維持する必要もない気もする。
正直どっちでもいいと思ったが、これも違った。
見えないコストがあった。
規制に合致しているかどうか審査し、違反者を排除し、審査のために必要な書類を作成し、審査のために対応する。
どっちでもいいなら、無い方がいい。
それでも規制は弱者保護のために必要だと思っていたが、これも違った。
タイミングよく(!?)スカイマークが破綻したが、70年代に航空業界でサイクル倒産があったらしい。1社を保護したら別の会社が危うくなって保護するという連鎖は余計なコストを生んだ。
何かを保護すれば、それにより何かが衰退する。
そもそも弱者とは誰なのか?それを考える必要があった。







本書を読んで「何かおかしい」と思えないことは試練だった。
先に書いたとおり規制維持派の台詞は理に適っている。
農業に株式会社が参入できない件を例にとれば「今の規制のままでも企業は農業に参入できる」というなら、(見えないコストはあるにしても)規制はあってもなくてもいい気がする。
行革委規制緩和小委に参画した著者の指摘を読むまでおかしいことに気づけなかった。
そして、読みながら浮かんだことは規制維持派の考えであり、すべて著者に読まれていた。
行革委規制緩和小委は1997年以来、実施されていない。
(名前を変えて継続しているのかもしれないが)今は実施されてない理由が判る気がする。
「疲れる」
このやり取りは非常に疲れるのだ。読んでて疲れるぐらいだから、参画していた著者はもっと疲れただろう。
非常に残念なことだが、続編ぽい本は存在せず、著者の目立った活動も無いようである。
干されてる!?
こういうのを見ると立ち向かうのは損みたいな風潮になってしまう。
もちろん私は立ち向かわない。理由はシンプルだ「当事者じゃないから」
ちなみに本書は1997年刊行である。つまり何も変わっていない。
免許証=>信書
パスポート=>信書ではない
学習教材のDM=>教材に該当する子供がいれば信書