読書時間:1.5h
一読:あり
再読:あり
R指定:なし
著者:沢木耕太郎






懐かしい感じのする短編集
タイトルは短編の一つではない。
あのとき、あそこに確かにいたという共通のテーマなのだと思ふ。物語の人物は、小さな事件や大きな事件に巻き込まれながら、心の居場所を見つける。
「天使のおやつ」で(これが秀逸で他のは忘れてしまった
)、すべり台を切ってしまうのは、まさにそうだろう。
そこに現れる警備員が持っている切なさ。誰も悪くないので気持ちの持っていきようがない。
出てきたとき松重豊が頭に浮かび、彼の台詞で読んでいたら泣けてきた。
2度読んでも泣けてしまい、小説で初の再読あり認定(たぶん)
(調べてみると映像化していたが、配役は違う)
他に記憶に残ったのは、不幸の手紙をネタにした「銃を撃つ」と、毎朝会う女性を書いた「虹の髪」
不幸の手紙は今なら2秒で捨てるが、学生のときなら思い悩んだかもと、ちょっと昔を思い出してしまう感じ。
毎朝の通勤で会う女性には想いを馳せるが、言葉も挨拶も交わさないのが普通だろう。声をかけられたのはちょっとした事件だったが、それで何が起きるわけでもないのがいい。
懐かしく想いを馳せていた頃を思い出してしまった。(そんなに昔でもないけど
)

なんだよこれぇ~