移行化石の発見とてもよく書けていて読んで楽しくなる内容だった著者は進化生物学者ではないが、巻末の参考文献を見て納得した。サイエンス・ライターとは信じられないくらいの調査量だが、逆にサイエンス・ライターだからこそなのかもしれない。内容は進化学の歴史から昨今の状況まで幅広くカバーしているが、「移行化石」というタイトルに期待するとガッカリするだろう無脊椎生物から有脊椎生物への移行は記載がなかった(永遠に無理な気がするが)歴史で毎度うんざりするのが、キリスト教の支配だ。進化生物学では特に宗教の影響が大きく(今でも)、ここまでくると、キリスト教がなぜここまで影響力を持つに至ったかと考えてしまう。移行(進化)のしくみは、不均衡進化論に沿う内容だったのでそちらを参照。科学の歴史は調査方法の歴史でもある。生物進化学も同様で、新しい調査方法ができると過去の事実が再調査される。「移行」とは、調べなおしたら移行だったというオチでしたもう一つ、古生物学の分野は想像によるところが大きく、研究者の感性や金稼ぎ目当てのため、化石の復元が捻じ曲げられてきたという事実もあった。最終章のタイトルは「進化は必然か偶然か」自分には「偶然」という確信がある。そして人間は進化の頂点ではないことも。そして資本主義と便利な生活のため、劣る方向へ進化してるのではないのではないかと思う。答えは28,382,400,000,000秒後(3万世代後)