こんばんは
ソフトブレインのシニアAです
いつもSE道場をお読み頂き、ありがとうございます
本日は1985年当時のレーザーカードを使った画期的なシステム開発の話です
ではどうぞ・・・
『シニアAさん、おはようございます・・・』
『N部長、おはようございます。』
今日は朝一番で行う週報会の日だ
珍しくお客様のN部長が参加するようだ
挨拶をしながら部屋に入ってきたのはお客様のH課長だ
皆慌ただしく席に付き、会議が始まった
『次にレーザーカードR/Wファイルシステムの進捗だが、どんな具合ですか』
『はい、現在レーザーカードのレコードレイアウトの検討を行っています
スピーディなアクセスを行いたいので色々な案を出して検討中です。
レコードレイアウト・アクセス方式が決まれば大枠の設計は終わったと考えています』
私は同僚のSさんと一緒にC社の分室に詰めていた。
このビルがC社の重要な開発拠点である。
『Sさん、昨日打ち合わせたレコードレイアウトをドキュメント化してくれ。
私はアクセス方式のシミュレーションを行って設計の精度を上げていく。』
『はい、わかりました。』
レーザーカードは手軽に持ち運びができ利便性が高い
しかし、現在のCD-Rと同じで、大容量だが一度書き込んだ情報を消すことができない。
そこで自由に書いたり読んだりできるファイルシステムが切望されていた。
だからこそ有効なアクセス方式が必要だった
数日後の夕方、疲れ切った頭をリフレッシュしたくてSさんを誘って飲みにいった
『乾杯』
『プハーッ やっぱり仕事帰りのビールは最高ですね
』
『ああ、生がうまいよな』
ひとしきりビールが進んだころ、ざっくばらんにSさんに質問してみた
『Sさん、今回のシステム開発の感想は』
『難しいの一言ですね。
案は沢山でるのにどれが有効か検証するのがこれほど大変だとは思いませんでした』
『そうだな・・・大変だからこそやり遂げた時の達成感が半端ないんだ
俺はそれが好きでこの仕事を選んだんだ』
『わかる気がするなあ・・・』
いい気持になったところで、今回はここまでです
次回のSE道場(後編)をお楽しみに・・・
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