SE道場 - 建築CADシステム開発秘話(前編) |     ✤ We Love Softbrain ✤ 

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おはようございます晴れ
ソフトブレインのシニアAです音譜
いつもSE道場をお読み頂きありがとうございますお願い

本日はものすごく繊細なシステムの話ですひらめき電球
ではどうぞ・・・


『Tくん、凄く細かいねぇ・・・』

『あ、シニアAさん、建築CADシステムのバージョン1.0です。システムは動くのですが、文言の方が大変そうなんです。』


Tくんは若手ナンバー1の実力の持ち主だビックリマーク
しかし彼にとっても建築用語は極めて難しいと言うひらめき電球

この建築CADシステムは1週間ほど前に受託したシステムで、いくつかの機能改良をしなければならないはずだ筋肉


『軒(「のき」と読む)だけで、たくさんの用語があるみたいだね。』

『そうなんですよビックリマーク軒、軒下、軒内、軒先、軒裏、軒天があってこの図のような関係になっているんです。』



『地道に調べていくしかないな。ドキュメントが残っていないのかはてなマーク

『この建築CADシステムの初期開発会社がドキュメントを1つも残していなくてあせるお客様が前に開発した会社が納めてこなかったと嘆いていました。私、今日の帰りに大型の書店に寄って建築用語辞典を探してきます。』

『俺らが仕事を請け負った限りは出来る限りドキュメントを残しお客様に喜んでもらおうなビックリマーク

『はいビックリマーク


この世の中にソフトウェアは数限りなくあるが、ドキュメントが1つもないシステムはもの凄く多いのが現実であるガーン
私は他社が安心して改良できるほどの情報を書き残す主義であるビックリマーク

今回は類をみないほど大変なドキュメント作りになりそうだあせる


当時、建築CADシステムといったらCAD専用機上でサクサク動くイメージだったが、このシステムはパソコン上で動く初めてのシステムだったビックリマーク

安価なパソコンで動けば、多少動作が遅くても結構ニーズがあるようだ目


私は1週間後、この建築CADシステムの機能改良チームに参加し、テコ入れすることになった。
開発言語はHITECH-C言語だった鉛筆

当然同じ言語で修正する必要があるが、通常のC言語とあまり変わらないはずだから問題が起こるとは考えにくい目

まあコンパイル環境・実行環境が1台しかないというアキレス腱は残っていたあせる


今回は、ここまでですクローバー
次回のSE道場(後編)をお楽しみに・・・