皆さん、おはようございます

ソフトブレインのシニアAです

いつもSE道場をお読み頂きありがとうございます

今日はWinSpeedyシステム開発秘話(後編)です

ではどうぞ・・・
今回のシステムについて、ターゲットOSはWindows95、開発言語はC言語、データベースはOracle7、ホストとの通信はシリアル通信だった

システム機能を簡単に言えば、血液や唾液・尿などの検体をもらって医者が予定していた検査を行いその結果をオンラインで返すというシステムである

検体の検査結果判明から検査結果が医者に届くまでが格段にスピードアップしている

私たちは、早速設計を開始した

システムが提案書通りに動くように、忠実に正確に慎重に、設計を進めていく。
設計が完了したパートは課内メンバで共有を行った

メンバからの有用な意見は設計変更して積極的に取り入れていった

2か月後、私たちは設計内容のユーザレビューを頂き、多少の変更はあったものの、概ね了解を受け取ることができた

『いいシステムができそうだ。楽しみにしているよ
』

お客様からも後押しをして頂いた

開発は楽勝と思われたが、不幸があってリーダが郷里へ帰ることになった。
ちょうど肝入りの時期でもあったため不安はあった。
『課長、こんな時期にお休みをいただくことになって、すみません。』
『Jさん、気にしなくてもいいよ。誰が抜けても大丈夫なように、しっかり共有してきたのだから。』
『でも、気になるところがたくさんあるんです。』
『気持ちはわかるが、みんなを信じてあげよう。私もなるべく見るようにするから。』
『はい・・・』
『お母さんのこと、きちんと見送ってあげてください。』
『わかりました。それじゃ、行ってきます・・・』
Jさんが抜けた10日間は特に問題もなく過ぎていった

10日を過ぎ、Jさんが帰ってきた。
するとJさんが心配した通り、メンバの1人がみんなと異なるコーディングをしていた

大した量ではなったようで問題視されなかったようだが、「さすがJさん」と思った。
そんな日々が流れ、季節が夏から冬に入れ替わった年の暮れに、お客様に無事に納品することができた

また会社の技術力を結集したこともあり、このシステムで培った技術が今後の開発に生かされることが社内的に決まった

後日みんなで打ち上げをおこなった。技術力の勝利という感じで、私もみんなもとても美味しい酒だった

後編、終わり・・・
次回のSE道場をお楽しみに・・・
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