SE道場 - 放送映像システム |     ✤ We Love Softbrain ✤ 

    ✤ We Love Softbrain ✤ 

        日々の仕事や、プライベートな趣味まで掲載しています。

皆さん、こんにちは音譜

ソフトブレインのシニアAですクローバー

いつもSE道場をお読み頂きありがとうございますお願い

 

今日は私の初仕事の秘話ですひらめき電球 ではどうぞ...


『あっ、社長。』
『シニアAさん、ちょっとこっちに来てくれ。』

社長室に入っていくと

『紹介しよう、B工場に常駐している、M主任だビックリマーク
『初めまして、シニアAと申します。』

Mさんは今日は本社に来て、次の開発メンバーである私に、顔合わせに来たのだ。

『前略.....そういう訳で、来週からB工場にきてくれ。期間は半年を予定している。』

『はい、承知しました。』


会社に入りたての私にとっては生まれて初めてのプロの仕事だビックリマーク

武者震いした筋肉


『シニアAさん、こんばん時間はあるかなはてなマーク

『はい、大丈夫です。』
『じゃあ、かるく一杯飲みに行くかはてなマーク
『はい、喜んでビックリマーク


話してみるとMさんは気さくなひとで、人懐っこい感じだったクローバー

わたしはすぐに打ち解け、心を許してビールを交わした生ビール

 

その日はとても楽しい時間を過ごすことができた音譜


初日、私はB工場の入り口に立っていたひらめき電球

 

Mさんと待ち合わせ、そのまま工場の中にはいった。
同じ会社のメンバやB社のお客様に挨拶を一通り終えると、システムの説明を受けた。


システム名は「放送映像システム」であるビックリマーク

よくわからないが、放送局の映像ライブラリを作成したり引用したりするシステムとのこと。

 

開発はMS-140というミニコンで、クロスアセンブラを使って、ターゲットZ80マシンに変換するようだビックリマーク


ターゲットのZ80アセンブラはわかるが、ミニコン上のアセンブラはわからないため、勉強が必要だった鉛筆

驚いたことにミニコンの端末は1台だけだった。

 

開発メンバ20名で1台とのこと。

しかもこの端末はディスプレイがなく、入力した文字はラインプリンタで打ち出されるようだひらめき電球

 

プリンタカバーもなく、インパクト部分が剥き出しだった。LISTコマンドを入れると、作成しているプログラムがラインプリンタに打ち出されるから、一応はメモリを持っているし、ディスクファイルへの保存・参照も可能なようだ。


Mさんに聞くと、この端末でデバッグも行うというひらめき電球

1日に20~30分しかマシンが使えないなんて不便極まりないと思ったが198X年ごろはこういったこともあり得ることだった。

文句は言えない。

 

皆さんと一緒に、歩調を合わせて開発を進めていったクローバー


あるとき、私は皆より順調に開発が進み、自分の担当分は全て終わってしまったビックリマーク

 

これにはまいったあせる

毎日することが何もないショボーン

 

飽きるほど自分が開発したソースコードを眺めて過ごすクローバー

 

次の日もすることがないショボーン

 

また自分が開発したソースコードを眺めて過ごす。

そういった日が10日ほど続いたひらめき電球


とうとう耐えられなくなった私は、思いついたスピードアップの改良案のソースコードを完成させたビックリマーク

そしてマシンデバッグを経てリリースしたひらめき電球


ある日、今まで通っていたルートが通らなくなって、解析が進み、私の改良ソースコードのバグが見つかったひらめき電球

思ってもみないバグだったが、スピードアップが仇となり、バグったのだガーン

 

 

既に開発完了している私のところからバグが出たことで、修正したことが明るみに出て、Mさんに呼ばれたあせる

『なんで修正したんだドンッ
『暇で暇で...ソースを眺めていたらスピードアップができると思い、修正してしまいましたあせる
『いい加減にしろ!! 皆さんに迷惑を掛けたんだぞ!!
『すみません すみません』
『デバッグが終わったプログラムは二度と触るなぁ!!ビックリマーク

怒号が部屋中に響き渡った。
『申し訳ありません、デバッグが終わったプログラムは二度と触りませんビックリマーク


Mさんやメンバ、B社社員の方々には、別途謝り、許していただいたお願い

あのとき、きちんと叱ってくれたおかげで、肝に銘じることができたクローバー
感謝、感謝である.....

 


SE道場では、プログラミングの極意や開発の苦労話等、様々な記事を投稿していますビックリマーク

 是非ご覧くださいクローバー  1つ前の開発秘話は...