saucerful of secret
「お早うございます 今日もまた同じことをしてます」
その文章は、そんな風に始まっていた。
そのラブホテルは、東京から60キロほど離れた海沿いで粒っぽい潮風にさらされていた。立ち寄った一室に置かれていた落書きノートに綴られたその文章に、私は心を奪われていた。若い女性だと言うことは分かるが、それ特有の踊る感じはまるで無かった。淡々としていて、物悲しく、そして暖色の室内にいるような幸福感が漂う筆跡だった。
「毎日、同じことをして過ごすのはとても幸せだと思います。大切なのは、人とお金。いつもの人たちに囲まれて、生活に困らないお金があって、これからも毎日同じことをして過ごしたいと思います」
感動とも、衝撃とも違う、静かな感情の波が私を襲う。
空調のボタンを切ってベランダの窓を開けると、まるで壁のような湿気が室内に流れ込んでくるのが分かった。彼女がお風呂に入っている間は、この湿気に晒されていたかった。
「私は特別美人でもなく、特別ブスでもない。特別頭もよくないし、かといって馬鹿ではない。とても平凡だ。だから高望みはしない」
バブルバスにはしゃぐ声が聞こえてくる。今後、彼女と逢うことはあるのだろうか?考えても答えが出るわけではない。放り投げた想いのボールが無軌道を描く。あの灰色の海に着水し、泡に飲まれ、海溝に沈み行く姿を夢想しながら。
「今日はちょっと髪を染めてみて、やってみました。こんな生活が、いつまでも続けばと思っています。あと、この文章を誰かが読んでくれればいいな、と思ってます」
お風呂上りの彼女を、私は赤いロープで緊縛した。ノートは開かれたまま、カラオケのリストと共にローテーブルの上に投げ出されている。火照った肌に食い込む縄を強調するために、私は枕元で照明を落とした。波の音が途絶え、空調の低いうなり声が耳障りだった。
外は夏の雨が降り出して、ベランダに置かれたリゾート風のテーブルセットを艶々と彩って行く。飲み残しのコーヒーが入ったカップに雨粒がこぼれ落ち、雫が作る水の輪がソーサーに小さな秘密の痕跡を残して行くのだった。
泡。泡。泡。
謝罪
ここが更新できずに誠に残念である。
書きたい内容はあるので、定期巡回して頂いている方は、もう少々お待ち頂ければ、と思う。
最近このブログを発見した方は、過去分から少しずつ記事を見ることをお勧めする。
ささやかな時間潰しのお手伝いとなれば幸いである。
骸
セックスは、夏の終わり、アスファルトに転がる蝉の骸のようだった。
徐々に死につつある肉体は紅潮し、粘性の液体が二人の下半身にまとわりつく。
鉄の扉一枚を隔てて、外界では雷鳴が轟いた。大粒の雨が屋根を叩き、慟哭のような雨水の奔流がびちゃびちゃと公衆トイレ内を反響した。
蒸し暑さにも関わらず、身体障害者用の広いトイレ内は意外にも清潔で匂いも無かった。彼女からはぎ取った下着類は床にうち捨てられて、陸で干上がりつつあるアメフラシを思わせた。安物の白い下着には、先ほど彼女が漏らした黄色い尿と、私の唾液が存分に染みこんでいた。
毒花のようにフリルの存分に付いたミニスカートに潜り込み、私は彼女のオシッコまみれの太腿を、その付け根を、茂みを、クリトリスを丹念に舐め上げていった。初めは押し殺していた声は徐々に大きくなり、雷鳴と嬌声が混濁した。
立っていられなくなった彼女を洋式トイレの蓋の上に座らせる。黒とピンクのワンピース型のゴスロリ衣装が、白い便器に良く映えていた。私は赤ん坊のおむつを替えるような姿勢で彼女の足首を持ち、ヒクつく割れ目の匂いを存分に嗅ぐのだった。むっちりとした白いお尻と太腿に目眩を感じながら、私は彼女が挿入をお願いするまで丹念に攻めるのだ。彼女はアヌスも感じやすく、私は丹念に様々なポイントをねぶるのだった。
頃合いを見計らい、私はポケットに入れてあるコンドームのビニールを開封する。待ちきれずに腰をくねらせている彼女を見ながら、私はそそくさとその工業製品を装着するのだ。第三の視点で見つめている自分自身が、この姿にコロコロと笑い声を上げるのを聞きながら。
かなり溜まっていた私は、射精をコントロールするのに相当な困難を強いられた。彼女は場所を忘れて声を上げ、べとべとの口づけを要求するのだ。貪るような口づけをしながら、私は不意に暖かいものを感じた。彼女が失禁を始めたのだ。彼女は私の性癖をよく理解してくれていた。
耐えきれず抜いたペニスに、その暖かい尿が降り注いだ。我慢の限界だった私は、少しでもその暖かさを感じようとコンドームをむしり取ってしまった。私の下半身は彼女のオシッコで水浸しになり、私は射精寸前に追いつめられた。
私は夢中になり跪き、彼女の股間に頭を埋めた。音を立てて飲み干した彼女のオシッコはとても臭く、たまらなく興奮した。
その後数分で果ててしまった私たちは、綺麗だったトイレの床にお漏らししたショーツとピンクのコンドーム、そして大量の精液とオシッコを残したまま、ふたたび雷鳴轟く街に繰り出して行くのだった。
さて、トイレの床に散らばった骸だが、オシッコが漏れそうで駆け込んでくる美しい少女にでも発見されれば本望である。他のトイレを探す余裕のない少女は、骸の前で放尿せざるを得ないのだ。
汁気
今日、過去の記事にざっと目を通してみた。なんとも気合いが入っている文章が幾つか見受けられる。この噴出寸前のリビドーはなんなのだろう。アウラが見える。
気合いを入れ直す意味でも今から何か書いてみようと思う。
PS先週携帯電話のメモリーがすべて吹っ飛びました。
万が一、ここを見ている方で私に連絡がある方はコメント欄に何か書き込みをお願いします。
真剣に困った。
それぞれの事後処理
ここだけの話なのだが、女の子の使用済みショーツや生理用品も大好きである。まだ暖かいオシッコが染みこんだ下着やナプキンなどが最高である。経血やおりものはあまり得意分野ではないが、余裕で許容範囲ではある。
生理中のセックスも全く気にならないのだが、それが理由で言われなき変態のレッテルも貼られたことがある。まことに不本意だ。
話がそれた。
さて、これは本当にここだけの話なのだが、私は小さな店舗を経営している。一応、自分の店のトイレは覗いていない。盗撮カメラなんぞも仕掛けていないので、ご安心頂きたい。そもそも盗撮は少々私の流儀に反する様な気がする。美学や趣味の問題なので、深い論理的整合性はこの際脇に置いておこうではないか。
さて、覗けないトイレの楽しみは、なんと言っても汚物入れを覗くときである。トイレに入る女性客がポーチなどを持っていれば、多くの場合は生理用品の取り替えなどを行うであろう。
当然トイレを利用する女性は脇目でしっかりとチェックするわけだ。店に頻繁に来る女性もわかっているので、使用しているナプキンやタンポンの種類で、誰の物か推察するのは造作なきことである。
店を閉じ、最後にトイレ掃除をするのだが、汚物入れにまだ体温が残るようなナプキンが捨ててあると私は勃起を禁じ得ない。それが好みの女性のものであればなおさらである。
来客している女性側としても、トイレを掃除するのは私であると解っているとは思うのだが…。男性である私に使用済みのナプキンを見られるのが恥ずかしくはないのだろうか?それとも、生理用品をチェックさせるフェチなんかもいるのだろうか、とさえ疑ってしまう。
一人、やたら頻繁にナプキンを交換してくれる女性がいるので、深夜のオナニーのおかずには事欠かない場合が多い。丸められ、テープで留められた生理用品を広げ、それを自分の勃起したペニスに巻き付ける。そして、オシッコが付いているナプキンを見つけたら、その匂いをかぎながらゆっくりとペニスをこするのである。
ここまでの性癖を晒して多少の変態扱いをされるのは致し方ないと思うのだが、生理中のセックスくらいまるでノーマルであることを少々主張しておきたいと思う。