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ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

I cachi trainano le vendite all'ingrosso - Italiafruit News

 

柿の美味しい季節となった。

 

はじめてイタリアで柿を見た時、柿は英語で”persimon" というから、そのままイタリア語読みして、"ペルシモーネ”とでも呼ぶのだろうか?と思っていたが、そのまま”カーキ”と呼ぶから、気抜けた。しかも、単数は”カーコ”(caco)で、複数になって”カーキ”(cachi)となる。日本語の名詞に単数、複数ないんですが...苦笑。

 

柿の効能は、ビタミンCやβ-カロテンによる免疫力向上、風邪予防、老化防止など。また、カリウムによる高血圧・むくみ予防、食物繊維による腸内環境改善、タンニンによる二日酔い予防やコレステロール低下効果も期待できるのだと言う。

 

イタリアで売られている柿は、日本のそれと比べ、大ぶりなのだが、数種類あり、常に熟した感じのものと、ちょっと硬めのものとがある。

 

柿は「柿が赤くなると、医者が青くなる」と言われるが、いくら体に良いとはいえ、糖分も多く、食べ過ぎれば中性脂肪を上昇させてしまう。柿に限らず、果物は1日に1種類、1~2個を目安に食べるのが良いそうだ。イタリアの柿は、比較的大きいので2個は食べすぎになるかもしれぬ。

 

ところで、たまに柿を食べていると渋みのあるものにあたる。

 

逆に干し柿にするには、渋柿が適しているのだそうだ。お茶などにも含まれるタンニンが水溶性の状態で多く含まれる渋柿は、そのままでは渋みが勝ってしまい、その甘みを十分に感じることができない。

 

しかし、渋柿を乾燥させることにより、脱渋反応と呼ばれるタンニンが水溶性から不溶性へと転じる変化が起きる。具体的には柿の水分が抜けてタンニン成分が凝固し、私達の舌にある味蕾細胞よりも大きくなることによって、タンニンが細胞に感知されなくなり結果渋みを感じなくなると言う。

 

そういえば、先日メルカートでナツメヤシの生を試食させてもらった。ナツメヤシは乾燥したものしか食べたことがなかったが(つまりデーツ)、今が旬でメルカートに並んでいるのだが、噛んだ瞬間、なんだこの渋みは!と思った。

 

しかし、今は納得。渋いからこそ甘いドライナツメヤシができるのだろう。あれを煮込んでお茶にするとお汁粉のような甘さになるのだ。

 

ところで以前何度も書いているが、私は柿があまり好きではなかった。柿の産地で育ち、柿の実のなる青臭さや、熟しすぎて歩道に落ちた何とも言えない甘く腐ったような匂いが脳裏を掠め嫌だった。

 

けれど、イタリアの柿は形が違うせいか?たまに食べたくなり買うのだが、先日買った大きな柿ふたつが、なぜか私が食べる前になくなっている!

 

普段果物をあまり食べない家族。皮を剥いてあげれば、なんとか食べる人たちなのに、柿がない!

 

犯人は誰だ!

 

 

今日の一句 

メルカート 郷愁誘う 赤い柿の実