現在89歳の新宮氏。1960年代から風や水で動く彫刻を多々創作していることから、「造形作家」「風の彫刻家」と紹介されることも多いが、絵本や舞台作品なども手掛けられている。
私は、関西国際空港は利用したことがないが、第1ターミナル4階国際線フロアの天井に設置されているオブジェが、新宮氏の作品「はてしない空」(1994年)なのだそうだ。
ところで、ファッブリカ・デル・ヴァポーレとは、ミラノの中華街近くにある、かつての路面電車修理工場を改装した大規模な多目的文化・芸術センターである。
敷地内に入ると、大きな中庭に、黄色のオブジェが数多く並んでいたが、メインホールに入ると、更に多くの、風や水、重力といった自然のエネルギーで動く彫刻が展示されており、光、建築、そして動きが作品と相互作用する空間にいきなりワクワク感を感じた。
「コスモ」展は、人類と環境の関係、そして地球の脆弱性について考察を促しているのだと言う。これは、文化的にも象徴的にも非常に価値のあるメッセージであろう。
大阪生まれの新宮氏は、1970年の大阪万博への出展や大阪市北区の建築物、大阪・関西万博でのイベントなど、大阪と深い関わりを持っておられ、2025年大阪・関西万博のイタリア館講堂においては、自身が生み出した宇宙人キャラクター「サンダリーノ」にまつわるミュージカルトークイベントが開催された。
話はもどるが、1960年には、イタリア政府の奨学金を得てイタリア留学をされており、6年間の滞在中、風で動く作品を作り始められた。 以来、自然エネルギーで動く作品を世界各地に発信し続けておられる。
イタリアとの繋がりは深く、ジェノヴァ港の「コロンブスの風」、トリノのリンゴットにある「雨の場所」、レッコの「雲との対話」など、イタリア国内で重要な公共作品を制作してこられた。これらの作品は、風景や自然の要素と絶えず向き合う探求心、そして巨匠レンゾ・ピアノとの長年に渡る友情と専門的なコラボレーションを物語っておられる。
現在は、兵庫県の三田市在住ということで、新宮氏が生み出されたキャラクター「サンダリーノ」は、サンダルが好きな宇宙人。昨年の大阪万博でのイタリア館との関係もあり、今回のイベントには、大阪・横山市長を始め、お偉いさんがぞろぞろと来場されていた。
三田少年少女合唱団の皆さん。実際は70名参加されているのだと言う。皆透き通るような綺麗な声であった。
私の前に座っていた、イタリア人の若い男女は、新宮氏のファンなのだろうか?彼が登場された途端、非常に興奮状態であった。
合唱のあとには、ミュージカル「サンダリーノとなかまたち」が披露された。サンダリーノが地球に到着するシーンは、子供の様に興奮してしまった!笑
♪10万光年彼方から 時空を越えて飛んできた…(そこしか覚えていない。笑)
…
サンサン、サンダリーノ、サンダリーノ…
優しさと楽しさを醸し出すフレーズがいつまでも脳裏でリフレインされるのであった。









