ギフト 〜 その5 親思う心にまさる親心 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで33年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

親思うこころにまさる親心」吉田松陰 | 「茶々の部屋」
 
昨年の確定申告で、今年の初めかなり税金が戻ってきたので、夏の帰国便を購入した。
 
2年ぶりの帰国であった。それでも毎年、子供たちの誰かしらが帰国し、母を訪ねてくれた。電話ではほぼ毎日話しているが、やはりあれ?ということはあるし、電話ではわからないことも多い。
 
子供たちが大きくなり、それなりに話し相手にもなっていたようだし、一緒に買い物に出かけ、料理をし、携帯電話やネットの見方を習っていた。
 
この夏は、私の後に長男が帰国し、途中イタリアの友人が来て国内旅行をしていたが、私がミラノに戻ってからは、出来るだけ母と一緒にいてくれた。これが、生活となるとそうそう出来ることではなくなってしまうことだろう。
 
その長男もいよいよ出発の時が近づいてきた。
 
「寂しくなるわ」母はつぶやいた。
 

「親思う心にまさる親心」by吉田松陰

 

子が親を思う気持ち以上に、親が子を思う気持ちは強いものだろうが、親を想い、そして子供を想い、3世代に渡り思いあえるのが嬉しいし、ちょっと寂しい。

 

以前は、会う度に、これが最後のこともあるかもしれない、と思うこともあった。けれど、今は「また、もう一度逢おうね。だから元気でいて!」、と思う。

 

きっとまた日常生活に戻れば、ご近所さんは、皆未亡人でお茶のみ仲間。楽しいこと、美味しいこと、そんなことを見つけて過ごしていて欲しい。

 

そんな何気ない日常の中に転がっている小さな幸せや、ささやかな美しさに気づき、心を満たしていってもらえれば…と思う。

 

日々を愛おしく思う。

 

人生は、今日という一日の積み重ね。完璧である必要はない。不完全な今日の中にある「愛おしい瞬間」を一つでも多く見つけてられたら良いな。