公的年金 〜 将来の心構え | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

今回の帰国の目的は、運転免許証の書き換えがあったが、母と過ごすことはもちろんだが、空手の全国大会が横浜であったので参加しておきたかった。そして一度自分の年金問題をはっきり把握しておかないとまずいと思っていた。
 
年金コールセンターに電話をすると、地元の年金機構へ赴くよう勧められた。街角年金相談センターよりも年金機構事務所へ。予約は要らない、とのことで先日出かけてきた。
 
10時半到着。予約は必要ないと言われつつ、受付で私の前にいた方は11時予約、12時予約というではないか‼︎えっそうなの?
 
待ち時間がどれくらいになるとは確約できない。それであれば、駅の向こう側にある街角年金相談センターの方が全員予約なしですから、順番に対応するので場合によっては早いかもしれませんよ、と言われた。
 
たらい回しか....。イタリアだと何事も一回では物事片付かない。まあ出発までになんとかなればいいや、その日は約束もないし、編物道具もしっかり持ってきている!と多少の時間は待つ心づもりでいた。
 
すると相談センターの方は3人待ち45分とあったが、実際は10分も待たずに呼ばれた。しかも建物も綺麗だった。
 
ところで、年金の受給資格は最低120ヶ月、つまり10年間保険料を納付しておかないといけない。年金の支払い状況や保険料納付額などを確認できる「ねんきん定期便」によると、全く足りなかったのだが、イタリアへ渡る前まで働いていた頃の厚生年金の事や、婚姻後まだ夫が駐在員であった頃のはなぜ加算されていないのか、不思議だった。
 
実家にあった資料をまとめて持っていき、質問攻めにしたところ、年金機構側のミスというかコンピューター上に記録はあったものの、紐付けされていなかったことが発覚‼︎ あー良かった。これでとりあえず年金をもらえる権利があったことが確認された。
 
しかも私の旧姓で同姓同名、同じ生年月日の人がいるということは、過去にやはり年金の手続きで発覚し、知っていたが、今回も以前〇〇市に住んでいたことはあるか?と聞かれた。そういうケースは、誰にでも、いくらでもあると思う。そこはやはり年金基礎番号重視でないと危険ではないのだろうか。
 
ところで、先日テレビで、高齢者に年金をいくらもらっているか?生活は十分か?など道端でインタビューしている番組を見た。
 
テレビを見ながら、母もこんなんじゃ生活は出来ないわ、とぼやいていた。
 
年金受給の権利はあるものの、もらえる金額は様々。海外にいても任意で65歳まで納付も可能です、と色々インフォメーションをコピーして下さった。親切・丁寧でありがたかった。
 
ちなみに、上記「ねんきん定期便」はペーパーレスに伴い、メールで届くサービスもあるという。しかしそれをチェックするためにはマイナンバーが必要。私も持っていたが。3年半前ミラノに戻るため転出届を出すと同時にマイナンバーも失効。
 
しかし、この5月から国外に転出してもマイナンバーカードは継続して利用できるようになったそうだ。私の場合、既に失効しているので、再度マイナンバーカードの交付申請が必要のようで、流石に今回は時間がないのだが、知っている、知らないでは全く違う。
 
結局色々あって再度年金機構へ出かけたが、手続き自体は待たされずすぐに処理された。
 
途中、ずっと気になっていたコメダ珈琲店でランチ。イタリア育ちの子供達には邪道と言われそうだが、喫茶店の王道!ナポリタン。タバスコたっぷりで大満足。

 

 

こちらは大人の飲むスイーツ?!元祖ジェリコ。
ほろ苦いコーヒーゼリーとふわふわのホイップ、ビターな味わいのアイスコーヒーを一度に楽しめる、贅沢な一品。

 

 
以前好きだったものを食べると、こんな味だったかな?と思うものも多いが、初めてのものは、しれなりに感動がある。
 

それにしても、人間、お金だけが全てではないが、とはいえ生活して行くには最低限のお金が必要。その老後の生活を支えるお金の中で、大きな比率を占めるのが公的年金。

 

自分がいくら年金を受け取ることができるのか?知り、それでもゆとりあるセカンドライフを送るにはどうあるべきか?

 

理想の老後生活を送るには、やはり自助努力による備えも不可欠だろう。年金受給にはまだ時間があるが、色々考えさせられるお年頃....。

 

今日の一句

好い加減 人生ほどほど 前向きに