どうでもいい話 ー 壁に耳あり、障子に目あり | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

どうでもいい話なのだが、日々人間観察、イタリア人って面白いな…と改めて思う日々。

 

日本では、電車やバスの車両の中で電話をすることは、マナー違反となっているが、ここイタリアでは当たり前。

 

朝の混んでいる地下鉄内でも、スマホでSNSやらニュースを読んでいるくらいなら構わないが、ワイヤレスイヤホン、普通のイヤホンであろうが、イヤホンなしでも、普通にしゃべっている人の多いこと!混んでいる中で大きな声を出し、人に迷惑がかかるなんておかまなし!

 

一人なのに、あたかも電話の相手が目の前にいるように、ニコニコ笑顔で話したり、ジェスチャーいっぱいだったり、見ていて飽きないわ。(恥ずかしくないのか?)

 

ある日、19時台のトラムで、自分の子供に「Dove sei?」「Con chi sei?」「No... Non va bene, non va bene... 」とどこいいるの?誰といるの?ダメよ、ダメダメ…早く家に帰りなさいといったと思えば、そこで私がトラムで着くまで待っていないさい!といったり、グダグダグダ、文句を言い続けている母親がいた。こういう人って家でもしつこいんだろうな…と思っていたら、また会ってしまった!

 

というか、どこからともなく、子供にどこにいるの?誰といるの?と聞き覚えのあるアクセントと声が聞こえて来た。前回は顔は見えなかったが、イタリア人ではないな、と思った。しかし、なぜイタリア語なんだ?

 

今回初めてその彼女の顔が見えた。エチオピオとかソマリアあたりの人か?とにかく、子供を叱りつけていた。と思ったら、今度はどうも子供の友達の母親?あたりに電話をし始め、子供の愚痴やら問題らしきことを話している。聞く気はないが、一人声のトーンが高いから聞こえてきてしまうのだ。

 

しかし、あんなに子供にうるさかったのに、相手に対して「怒ってはダメ」」「忍耐強く待たなきゃだめよ!」と相手を諭しているではないか?はあ?と思って聞いていた。次の人への電話では、母国語らしき言葉で、なぜかトーンが思い切り低かった。(よーく、あんなに相手次第でトーンが変わるものだなあ…)

 

まっどうでもいい話なのだけど、耳に入ってしまうのだ。

 

そして、今日は駅構内で、一人興奮しまくっている男性発見!大きな独り言の危ないやつか?と思ったら、携帯電話をワイヤレスイヤホンで話しているようだった。

 

どうも彼女か?彼氏?だかと別れ話の真っ只中。

 

地下鉄の始発で、彼は1人で座っていたが、彼の前側、両脇の席はすべて。多少声のトーンは下がったが、1人で興奮しまくっている。どうもその彼が振られる側のようであった。

 

とは言え、彼の中では、大勢の中にいても個室にでもいる設定なのか?聞きたくなくても、皆耳はダンボだ!迷惑だ!というよりは、哀れにさえ感じて来た。これ、舞台の台詞の練習だったらすごいよなあ。皆の関心を引き寄せているのだから。

 

まっどうでもいい話なのだけど、やっぱり耳に入ってしまうのだ。

 

「 壁に耳あり、障子に目あり」

 

透明の壁、透明の障子かいな...。

 

人の話ってどこで聞かれているかわからない。と言うか、人の振り見て我が振り直そう!と思った瞬間。苦笑

 

今日の一句

喜怒哀楽?! 衆人環視も 気にならない