ラマダン 2024 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

Ramadan 2024: When Is Ramadan 2024 Starting In India?

 

昨日3月10日(日)の夜更けからイスラム教徒はラマダンに入った。(4月8日(月)まで) よって実際の断食は今日から。

 

夜更けから日没の間、水を含む飲食をしないことが有名だが、空腹や忍耐を通して、貧しい人々の立場を理解することや、謙虚さや自制心を養うこと、自身の信仰心を深めることを目的に過ごす1ヶ月なのだという。

日没後に食べる食事「イフタール(Iftar)」では、ムハンマドの慣行を真似て水分(血糖値の上がる甘いジュースを飲むことも)とナツメヤシをまず食べ、日没後の祈りの後、その日の断食をやり遂げたことをねぎらい合いながら本格的な夕食をとる家庭が多いようだ。

 

ところで、在伊イスラム教徒の人口を調べてみたら、2021年1月1日付け推定値は275万3千人で、2020年より6万6千人(+2.5%)、2018年より12万9千人(+5%)増加していた。(現在はもっと増えている事だろう)この増加は、とりわけ、2018年から2020年の3年間にイスラム教徒の親から生まれた子供の数(約7万5千人、宗教への所属に関する推定では、新生児の宗教は両親の宗教とみなされる)によって決定されている。男女比は男性 60%、女性 40% ということだ。

 

また、在伊イスラム教徒の国籍トップ10はモロッコ、アルバニア、バングラデッシュ、パキスタン、エジプト、セネガル、チュニジア、マチェドニア、コソボ、ガンビアであった。ちなみにエジプト人はコプト正教会の人も多い分順位がトップ中のトップというわけではないのだろう。

 

ところで、ラマダンが近づくと外務省の海外安全ホームページより、ラマダン期間中の海外渡航・滞在に関する注意喚起が促される。

 

これは例年、テロの脅威が高まる傾向があるのだと言う。過去のラマダン期間中には、「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」が、世界中の戦闘員や支持者に対して攻撃を呼びかける声明を発出し、実際に、世界各地で多くのテロが発生した。

 

特に、本年は昨年10月以降のイスラエル・パレスチナ情勢を受け、緊張が高まっていることに留意する必要があるのだと言う。

 

ミラノは移民が多く、サン・シーロ地区は特にアラブ系も多く、メルカートは子沢山のベールを被った女性でいっぱい。よく行くアラブ食材店では、毎回 ”ciao Giapponese! Welcome to Italy!!” 言われるが、私ゃ既に30年もイタリアにいるの!人生半分以上で、きっとおたくらより在伊生活長いんだわ!イタリア生活初心者の顔に見えますかね???爆

 

もうすぐラマダンだね〜。良いラマダンを!と声をかけると喜ばれる。

 

“Ramadan Mubarak” ラマダン・ムバラクあるいは“Ramadan Kareem”ラマダンカリーム。 「良いラマダンを」「恵み多いラマダン月おめでとう」といった意味だそうだ。

 

『多様性』重視といわれるこの世の中、ラマダンを学び、異文化相互理解を深められますように。

 

今日の一句

ラマダン入り 休戦合意 実現せず 涙