今日を生きる | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

明日のことまで思い悩むな。

明日のことは明日自らが思い悩む。

その日の苦労は、その日だけで十分である。(マタイ6ː34)

 

友人が大きな病気かもしれない、といって泣いて電話をしてきた。

 

夏から調子が悪かったのは知っている。だからといって、まだ精密検査はこれから。何も病名を告知されたわけじゃない。

 

逆の立場だったら、やはりこれから自分はどうなるか?仕事や家族は?自分が関わっている人々はどうなるのか?思い悩むのは当然かもしれない。また、最悪の事態を恐れ、回復して体力が戻るかどうか?きっと先のことまで考えてしまうかもしれない。

 

けれど、起こるかどうかもわからない先のことのために、心を消耗してもらいたくない。

 

かくいう私だって(誰だって)今は未病だって、来年、数か月後、明日のことだって何もわからない。私たちにできるのは、与えられた今日を精いっぱい生きる事だけ。

 

その力を今日のために注ぎ、明日はきっと良い日になると思って生きようよ。

 

ふと見渡すと、自分の周りには病気の人が増えてきた。

 

自分が疲れている時は、他の人も疲れているかもしれない。自分が優しい言葉をかけて欲しい時は、他の人も優しい言葉をかけて欲しいのかもしれない。

 

そのことを忘れないようにしておきたい。