リハビリ生活 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

仕事に復帰し、早一週間。

 

それにしても、毎日が早い、早い!

 

仕事自体は座っていることも多いし、それほどきついとは感じないが、やはり行き来、つまり自宅から最寄りの地下鉄の駅まで、2回の乗り換え、そして降りてからの徒歩…それだけでもそこそこあるが、帰りに買い物をしようものなら、毎日平均で5,6000歩は歩いていることになる。

 

ところで、元理学療養士であったF爺は、「悪いこと言わないから、8月いっぱいは松葉杖を(一本だけでいいから)、ついて歩くようにしろ」、という。亡くなられた奥様は晩年、骨折をして、病院で手術を進められたようだが、彼が治療し、治したという。「ドクターが松葉杖は必要ない、と決断したが、逆に杖を持ち歩いたことで、バランスよく早く治せたんだ、経験がものを言う。悪いことは言わない。杖を持ち歩け!」と言われた。それに、「杖をついていた方が公共機関を利用した際、席を譲ってもらえるだろう?」という。

 

いやいやいや…杖をついてても関係ないって!と言ったが、仕事復帰する前は、せいぜいバスしか乗らなかったが、地下鉄に乗り始めてからは、席を譲られるようになった。バスやトラムでは全く無視されっぱなし(今も)だったのに、不思議。

 

確かに、そこそこ歩けるようになると、杖が邪魔に感じてしまう。しかし、何もなければまだびっこを引いてしまうし、急ぎたくてもどこかに負担がかかるのがわかる。けれど、そこで杖をついていると、バランスよくすんなり歩けるのは確か。

 

普通に歩き出すと、あちこち痛みが出るのは当たり前。一週間、マックス2週間で良くなるよ、とリハビリをしていた時の担当テラピストにも言われたので、まだその途中ではあると思う。

 

来週いっぱい働けば、3週間の夏休みになる。ゆっくりいこう。