
綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる by 八木重吉
今朝、長男が送ってきてくれた桜の画像なのだが、上記の詩のごとく、綺麗な桜の花をみていると、そのひとすじの気持ちに打たれてしまう。
桜といえば、春爛漫、穏やかな陽の光を思い起こすが、ピンクとも白ともいえない繊細でありながら、どこか儚い、美しさの裏に隠された寂しさにどこか人生を重ねてみてしまう。
散る桜 残る桜も 散る桜 by 良寛和尚
今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておかないといけない。
父の葬儀でも、お坊さんがお説教の中で触れられた一句だ。
花の命は短いけれど、満開を迎えるまでは、どれだけ風雨にさらされても、散ることのない桜の花。
かよわそうに見えて強い。流されず、自分の花を咲かせきる。意志のようなものさえ感じてしまう。
ミラノにも桜は咲いているが、日本の桜とはどこか違う。とはいえ、桜の画像を見て、感傷に浸ってしまった。