桜 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

核果の木、花、自然の画像のようです

 

 

綺麗な桜の花をみていると
そのひとすじの気持ちにうたれる by 八木重吉

 

今朝、長男が送ってきてくれた桜の画像なのだが、上記の詩のごとく、綺麗な桜の花をみていると、そのひとすじの気持ちに打たれてしまう。

 

桜といえば、春爛漫、穏やかな陽の光を思い起こすが、ピンクとも白ともいえない繊細でありながら、どこか儚い、美しさの裏に隠された寂しさにどこか人生を重ねてみてしまう。

 

散る桜 残る桜も 散る桜  by 良寛和尚

 

今どんなに美しく綺麗に咲いている桜でもいつかは必ず散る。そのことを心得ておかないといけない。

 

父の葬儀でも、お坊さんがお説教の中で触れられた一句だ。

 

花の命は短いけれど、満開を迎えるまでは、どれだけ風雨にさらされても、散ることのない桜の花。

かよわそうに見えて強い。流されず、自分の花を咲かせきる。意志のようなものさえ感じてしまう。

 

ミラノにも桜は咲いているが、日本の桜とはどこか違う。とはいえ、桜の画像を見て、感傷に浸ってしまった。