「独断」と「独裁」 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

「独裁すれども独断せず」という言葉がある。

 

近鉄電車のかつての社長佐伯勇氏の言葉だそうだ。

 

決断するまではいろいろな人の意見を聞き、最終決定は自分で行い、決めたら最後までやるという意味。

 

「独断」は強い権力を持つ特定の個人や集団によって決定したり支配することを示す言葉であり、少数派の意見は考慮されない。

 

逆に「独裁」は色々な集団や組織で発生するものであり、規模が大きいものだと国や政治によって行われるものも存在する。ちなみに、「独裁政治」や「独裁政権」は国民の意見を無視したものとなり、時にクーデターや戦争を引き起こす原因となる。

 

最近その二つの違いを考える。

 

「独断」せず、多くの意見を聞いてそのトップが「独裁」する。これが飛躍・成長する企業やグループの正しいワンマン経営なのではないか?

 

しかし、「独断すれども独裁せず」の場合、全てを独りで考え、独りで決定した上で、あとは下のものに「責任を持て!」となるのではないか?

 

どんな最終決定であっても結果は確実なものではないだろう。けれど、一度決めたことはやるだけやって、ダメならやり方を変えてみる。または引き返す。そういうことも必要なこともあるのではないだろうか?


どんな物事もスタートした後も反省しつつ、改善をしていってこそ成功の可能性は高まっていくのではないだろうか?

 

色々なシーンで考えに耽る日々...。と言って単なるぼやきか...。