タータ日記 〜 その64 飴と鞭 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

Angeli (part.) di Raffaello Sanzio

 

12月も気づくと既に月末。今年も残すところあと3日。仕事はあと2日。

 

今月のはじめ、シッター先の都合で、ポンテ(連休)が長くなった分、物産展で仕事ができたわけだが、その振替を、シッター先の夫妻が夕食に出かけるので、夜まで子供たちを見るということで話がついた。

 

9時から夜の10時過ぎまで。しかし今朝は血液検査があったので、家を朝7時半に出て帰宅は11時。長かった~!

 

ところで、この3週間、ツインズは風邪のため保育園に行っておらず、そうこうしている間にクリスマス休暇。子供3人にもまれた生活!ちょっとやそっとでは語り切れない!苦笑

 

三男は、9カ月。知恵もだいぶついてきた。擦り這いだが、どこでも移動するようになった。抱っこをしてもらいたい時は、近づいてきて体によじ登ってくるのだ。なかなか体重が増えず、様子を見てきていたが、クリスマス休暇が明け、鼻や中耳炎が治まり、歯はまだ生えてきていないが、むずがゆかったのか?機嫌が悪かったのが落ち着いたら、食べ始めるようになってきた。自我も芽生え、意外にツインズよりも気が強いかもしれない。笑

 

ツインズは、悪知恵がかなりついてきた。とにかくやることなすこと突拍子もないことをしてくれる。トイレで何か音がしている…と思えば、トイレの床は水浸し。私が鏡を磨いた後、クリームのついた手でべたべたに鏡を触り、挙句の果てに舐め始めたりする!洗濯物をたためば崩され、本はびりびり。このク〇ガキ!と思うことさえある。苦笑

 

しかし、人に甘えるのも上手で、しゃ~ないな~と思ってしまう甘々な私であるが、ママさんは毎日切れまくり!まあ自分の子供だったら、私もそうなるか?と思いつつ、ツインズたちも生まれ持った性格もあるだろうが、親、特に母親に対しての反動はかなり大きいように思われる。

 

子育てには、「褒める」と「叱る」が重要だとつくづく思うが、イタリア人は褒めるのは大げさなくらい上手だが、叱るのは頭ごなしにしたり、親の都合で内容がコロコロ変わり、これほど危険なことはない。(私もそうだったかもしれぬ)また、鞭が罰になるのもよくないだろう。

 

どんなに叱っても褒めても、いい言葉を並べても心から伝えなければ響かないし、やはり大切なのは、子供以前に親が変わる必要があるように思われる。

 

話はもとい、今晩は夕飯も適当に作ってくれ、といわれ、三男には野菜をブロードで伸ばした離乳食。ツインズたちには、そのブロードでクスクスを作り、ブロード用に使った人参を細かくしてクスクスに混ぜたら、見事に人参だけ残された!冷蔵庫に鮭があったので、小麦粉をまぶし、ムニエルにしようと思ったらバターがなかったので急遽照り焼きに。醤油が大好きな子供達。ごはんが出てくると必ず「サルサ・ディ・ソイア~!」というくらいだ。二切れ今晩食べさせ、残りの二切は明日に残しておこうと思ったら、まだ食べたい、といって結局全部完食。

 

彼らが食べた後のテーブルやテーブルの下は足の踏み場もないくらい散らかるのだが、私がお昼のお弁当を食べた後に、紙ナプキンでお弁当箱を拭いているのを見ているようで、彼らも紙ナプキンでお皿を拭く。爆

 

そして、三男は先に寝付いたが、ツインズがなかなか寝てくれずベッドの間に座り二人の手を取って寝かしつけた。

 

両親が帰宅した音が聞こえたが、ツインズが私の手を放してくれずなかなか離れられない。長男は手をつないでいる私の指先から肘あたりまでもなでてくる。次男は両手で私の手を握ってきており、いつ寝てくれるんだあ?!と思ったが、二人とも何気に手の力が抜け、手が離れたので、そっと立ち上がると、二人とも同時に起き上がり私を見るではないか!寝てないの???

 

結局そんなことが二度続き、寝息が聞こえるようになってから寝室を出た。

 

なんだかんだ言ってかわいいんだよね~。

 

年内の仕事もあと2日か!頑張ろう。