霜月 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

杉玉 - Wikipedia

 

いよいよ11月に突入し、早いもので2022年も残すところあと2カ月を切ってしまった。なんと早いこと!!

 

ところで、11月の和名は「霜月」。旧暦では、新暦の頃に当たり、葉に霜が降りる冬の始まりであったというのが由来だそう。

 

他にも、霜が降りてくる霜降月、雪を待つ雪待月、思いは雪の雪見月。10月は神が不在の神無月であったが、11 月は、神々が通常の住居に戻る神帰月(しんきづき)、そして彼らに敬意を表して音楽と神聖な踊りをした神楽月…。その他多くの異名を持つ。

 

そして、ボージョレ・ヌーヴォは、毎年11月の第3木曜日午前0時に解禁(今年は11月17日)されるが、日本の酒蔵でも、11月半ばあたりから新酒が出来たという合図の杉の葉を束ねて丸く刈り上げた「酒林」が軒先から吊るされる。 

 

初めは青々としている「酒林」が、翌年の秋頃に向けて少しずつ茶色く色づいていく様子には、新酒のフレッシュな味わいから、熟成された芳醇な味わいへと変化する過程を思わせるのだという。 

 

日本の文化、そして伝統行事を知るのは楽しい。