マロンクリーム | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

長男が帰宅してきた時、たい焼き器を頼んだ。するとシッター先のママさんも欲しいというので、一緒に買ってきてもらった。

 

母がおいしいあんこがあるから、といって長男に持たせてくれたが、シッター先のママさんは栗のクリームで作ったらどうかしら?と言い出し、週末ご自分の実家からもらったという栗をゆでた。それが月曜日。

 

それをどうするのかな…と思っていたら、割って皮を剥きだしたのが水曜日。ただ、1キロ弱の小ぶりの栗だ。一度茹でてしまった栗の皮をむくのは結構大変だ。

 

ところで、29年前、イタリアローマに初めて来たとき、料理を習いに来ていた学生さんと一緒にお料理を個人宅で習った。その時、一番初めに習った料理のデザートがモンブランだった。

 

お菓子のモンブランは山のモンブラン(白い山、という意味)の形に似せて作ったことからこう呼ばれる。ちなみに日本で作られているモンブランは、スポンジケーキの上に生クリームと、マロンクリームがそばのようにしぼられているが、イタリアで作られるモンブランは、マロンクリームを生クリームで覆うのが基本、雪をかぶった冬山のモンブランを再現している。

 

話はそれたが、私が習ったマロンクリームは、鬼皮をむき渋皮ごと水に牛乳を少し加えて煮る。そうすると柔らかく皮がむけるらしい。確かに、渋皮がするッと剥けるのだ。

 

ママさんは、栗を放ったのか?忘れたのか?そのままでいると捨てる羽目になる…と思い、子供たちが寝ている間に、栗を半分に割り、スプーンで穿り出すように中身を取り出した。それが終わったのが金曜日。大丈夫か?と思ったが、特に匂いが変わったわけでもなく、粘りが出た様子もなかったので、すぐに煮た方が良いとママさんに勧めた。


砂糖と水の量はママさんが調べたレシピで煮始めていたが、焦がさないようにへらでかき混ぜ続けなければならないのに、これまた放っておいたので案の定焦がしてしまい、しかも、ぼそぼそ。仕方なくバトンタッチ。水を加え、クリーミーになるまで煮てみた。瓶に詰め、その後どうしたのかは知らない。苦笑

 

そこで、私もマロンクリームを作りたくなり、大粒の栗500グラムを購入。鬼皮をむいて牛乳を加えた水で煮てみた。かなり灰汁が出てヘドロのようだった。苦笑 渋皮はぽろっと向けたが、内側の渋皮は割らないと取れないが、思ったよりも実を崩すこともなくきれいに取れた。

 

意外に簡単!そのまま食べても美味しいし、フィンガービスケットにマロンクリームと生クリームをかけるだけでもモンブランになる。

 

こちらは、たい焼きに初挑戦! あんことマロンクリームを頭からしっぽまでたっぷり入れて焼いてみた!

 

 

残りのクリームでプリンか羊羹を作ろうか?と思いつつ…ちびちびスプーンで食べてしまっている!苦笑 


もう一度作ろうかな?ちなみにカボチャのポタージュにマロンクリームを加えても美味であった!