コレステロール | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ついに健康診断でコレステロールを指摘されるようになってしまった???

 

コレステロールとは脂質の一種で、体には必要なものだが、悪⽟コレステロール(LDL-コレステロール)値が基準値を上回る、または 善⽟コレステロール(HDL-コレステロール)値が基準値を下回ると「脂質異常症」となり、動脈硬化のリスクが高まるという。動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞の大きな要因だ。

 

とは言え、コレステロールや中性脂肪は、悪者にされがちだが、コレステロールは髪や皮膚を滑らかにし、細胞を包む細胞膜・ホルモン・脂肪の消化吸収を助ける胆汁酸の原料となっている。コレステロールが足りなきゃ足りないで、肌や髪はパサパサになったり、細菌に感染しやすくなるばかりではなく、血管の細胞が弱くなって脳内出血などが起こりやすくなると言う。また、善玉コレステロールには、余ったコレステロールを肝臓に戻す役割もある。


そして中性脂肪は、運動する時のエネルギー源として必要。運動するときには、まず糖質が使われるが、不足すると中性脂肪が使われる。また、体温を一定に保つのも中性脂肪の大きな役割。どちらも、増え過ぎると困るが、なくてはならない重要な役割を担っているのだ。

 

しかし、健康にはかなり気を使っていたが数値の高さを指摘されるとは....💧

 

ホームドクターには、乳製品、特にチーズを摂りすぎていないか?と聞かれたが、週に一度食べるか食べないかの量だ。では卵は?と聞かれたが、毎日お弁当に卵焼きは入れていたが、一個分でも半分は次男のお昼ご飯におかずとして置いていっていたしそれで多すぎる?と疑問は湧きつつも、数値がそう言うのなら仕方ないと思っていた。

 

余談だが、イタリア人のチーズの摂る量は、家庭に寄るかもしれないが、それでも日本人に比べられは、やはりそれはそれはかなり異なり、乳幼児の離乳食からしてその差は激しく、シッター先の乳幼児の便の臭いの違いに驚いたものだ!

 

話は基、来月から、コレステロールのみならず、カルシウム、鉄分、ビタミンDもカバーできる量の小さな瓶を初めの月は、15日に一度、2ヶ月目からは月一で何やらパンに塗って食べるよう指示され、来年の4月まで続けることとなった。

 

既に先週からビタミンB12を摂取中。3ヶ月後にコレステロール値と合わせて血液検査するように言われた。

 

ちなみにイタリアの悪玉コレステロール(LDL)の基準値は100以下。私は120だった。念のために日本の基準値を見ると、健診機関によって幅があるが、2020年度に人間ドック協会が発表したコレステロールの新基準は、

 

総コレステロールの新基準値は、1dLの血液中に150〜219mg/dLが目安。

悪玉コレステロール基準値は、120mg/dL未満。
脂質異常症といわれる境界線は、LDLコレステロール値が140mg/dL以上といわれており、180mg/dLを超えた場合は、医療機関を受診するよう勧められる。ということは、私の目安はギリギリであり、別に日本では問題にならないものだ。

 

ちなみに、動脈硬化のリスクを管理できる指標である、nonHDLコレステロールは、 総コレステロール - HDLコレステロールとなり、150mg/dL未満を正常値とし、その数値を上回ると、保健指導判定値を超えるレベルとされる。私は139であったから、全く問題ない。

 

また今年度の日本動脈硬化学会による基準値はこちら。

 

つまり、もともとその国民の食生活に基づく注意点ということもあるのだろう。
 
余談だが、妊娠中、帰国中日本でかかった大学病院では体重増加はマックス8キロと厳しく言われたが、イタリアでは、私は痩せているので15キロまでオッケーと言われた。ほぼ倍の体重だ。日本で妊娠中15キロも増えようものなら妊娠糖尿病を疑われ、かなり厳しく食生活を管理されることだろう。
 
余談だが、日本ではある年齢から子宮がん検査をするよう勧められるが、イタリアでは子宮がん検査よりも乳がん検査をすすめられるのは、やはり食生活の違いであろう。コレステロールの数値に対し厳しいのも、ある意味、食生活の違いかもしれぬ。
 
とはいえ、個人的にLDLコレステロールの数値が平均を超えなくても、年々増えてきていたのは、明らか。食生活の見直しが重要だ。
 

我が家は和食が中心ではあるが、夫が料理をするとかなり塩分が強くなる。食物繊維をはじめ、青魚や大豆を増やすことも重要だろう。

 

いずれにしても健康の秘訣は「中庸」か。

 

食生活、心的状態、軽度の運動(私の場合、50代にしてはかなりハードだと思うが)のバランスが大切だとつくづく思った。