♪セブン、イレブン いい気分~♪あいててよかった!は、私が小学生の頃、日本にオープンしたばかり(1974年)のセブンイレブンのCMのキャッチフレーズ。しかし名前の通り、当初の営業は朝7時から夜の11時までであった。(イタリアだったら、今でもその営業時間だったら非常にありがたいが!)
ちなみに、他の大手コンビニが24時間営業をスタートしたのもほぼ同時期で、ローソンは1977年で、ファミリーマートは1978年だ。
いずれにしても、イタリアにはコンビニはないが(最近ミニ系のスーパーが開き始めているが、日本のコンビニとは似ても似つかない)24時間営業のスーパーもだいぶ増えてきた。ミラノではカルフールがそうだ。
ところで、現在ヴァカンスシーズン真っただ中のミラノ。アパートに残っている人も少ない。なんだかんだ言って、家族で海の家、山の家を持っている人が多いこと!その割に、教会のミサには日曜日でもそこそこ人はいるし、朝の地下鉄も結構混んでいる。(そのほとんどは外国人だが)
今年は開けているレストランも見かけるが、バールはしっかり休んでいるところも多い。
そして、こういう時期に限って必ず何かが起こる。過去に冷蔵庫が壊れたり、洗濯機が壊れたり、水漏れ然り。
この夏は自転車がパンクした。
帰国する友人が置いて行ってくれた自転車を10年以上、修理に修理を重ね、最後は誰も盗まないだろう?くらいにペンキが剥げてしまっていたものの愛用の自転車が盗まれてしまった。その後別の友人の使用していない自転車を譲ってもらい、ほとんどの部品を交換したのだが、友人曰く、タイヤは外に出しっぱなしではあったものの、パンデミック前に変えたままだということでそのままにしておいた。
今週は自転車で通勤していたのだが、昨日の朝の時点では何も問題なかったが、夕方乗って帰ろうとしたら、???ちょっと重いし、何かお尻がゴリゴリ違和感が…すると、後輪がぺちゃんこではないか!
この夏、やたらどこを走っていても車上荒らしにあっているのか?車のガラスの破片がやたらあちこちにあり、それを避けて走っているが、踏みつけてしまったことも多々。大げさではなく、本当にあちこちにあるのだ。歩道は犬の糞も多いが、それよりも多い! ガラスを踏んで空気が抜けたのか?それとも仕事中歩道に一日止めておいて嫌がらせなのか?(実際、知り合いの子供が止めてある自転車の空気を抜いていることがあった)
いずれにしても、自宅に戻って空気を入れるよりも、どこかに自転車屋はないか?地域に住んでいる友人にどこかしらないか?メッセージを送ったが、どこかで自転車屋の看板を見た記憶が…と思っていたら、発見!しかもあいていた。ラッキー!あいてて良かった!
さすがに私のように、急に自転車の故障で困っている人も多いのか?あれよあれよという間に、私の前後に列ができてしまった。
店主曰く、ただ空気が抜けたのかタイヤに問題があるのかわからない。空気を入れて10分おいて様子を見てみよう、と言われた。前後の車輪に空気を入れてくれたが、問題はなさそうだ、ということでひとまず気を取り直して帰宅。帰宅までの間は全く問題がなかった。やっぱり空気が抜けていたのだな…と思ったくらいだった。ちなみに1ユーロ支払った。空気を入れるだけなら無料のところがほとんどだが、私の自転車だけで15分くらい手をかけてもらったのは事実だ。もし明日以降また空気を抜けるようなら、タイヤに問題があるから…と言われたものの、問題なく帰宅できたのですっかり忘れてしまっていた。ちなみに、いつから夏休みなのか?店主に訊ねたら今月27日から夏休みで店を閉める、ということだった。
しかし、翌朝、つまり今朝、自転車に乗ってみたら???やはり違和感。駄目だわ…だからといって前日寄った自転車屋は自宅からは遠すぎる。とりあえず地下鉄で仕事に向かった。(思わず遅刻)さあ、どこへ持っていくか?普段行く自転車屋は確か休みだったはず…自転車屋と同じ建物に住んでいる友人にメッセージを送ったが、すぐに返事が来なかったので、行ったことはないが、わりに歩いていける地域に自転車屋があることを思い出し、ネットで検索をし電話をしてみたら、18日まで開いているとのことだった。
その後、上記の友人から返事がきて、現在ピエモンテの山に来ているが、アパートの下の自転車屋休みのはず。ルーベンス(通り名)にある自転車屋(まさに私が行こうとしたところ!)が多分あいていて、店主は親切でいい人ですよ、ということだった。
19時まで開いているということで、仕事から戻り慌てて自転車を持って出かけた。車輪は朝の状態よりもひどくなっていた。閉店5分前に滑り込みセーフ。やはりタイヤを交換しないとゴムにひびが入っているということだった。猛暑の影響もあるのだろうか?
「いつがいいですか?」と聞かれ、18日から休暇に入るのならば、ぜひともその前にお願いしたい、というと、「いや、明日にはできるよ。」とのこと。閉店5分前に持ち込んだから、明朝使いたい、と私が言うとでも思ったのだろうか?「日中は来られないので、夕方同じ時間帯でいいですか?」と聞くと問題ないとのことだった。間口が狭いところだと、予定の日時に取りにいかないと駐輪延長としてお金を取るところもある。そして、私の後に案の定、タイヤをチェックしてほしいというおばさんが来ていた。やはり滑り込みセーフ!
この数年、地域の自転車屋が次から次へと閉店しているが、かといって全てなくなられては困る。特に、夏休みや年末年始、どこも閉まってしまうのが当たり前、と思っていただけにあいててよかった!救われた感覚!
ところで、こちらは友人用に編んでいたバッグ。糸が足りなくなってしまったが、毛糸屋さんは先週から2週間お休み。休暇は比較的短いな…と思ったが、再開しても今月いっぱい開いているのは午前中のみ。じゃあ私は無理だわ!依頼人の友人に悪いけど、営業再開と同時に足りない分の糸の購入を頼んだ。
日本では全くもって考えられないことばかりだが、さすがに30年近くもいれば、それが当たり前というか、人にも店にも多大な期待はしなくなる。逆にあいていれば、ラッキー!ありがとう!とさえ思えてくるものだ。苦笑
あいててよかった!のコンビニは確かに便利だが、なきゃないで生きていけるもの。
日本とイタリアで人生における価値観もさすがに異なるのは当たり前だよな…と思う今日この頃。