イタリアの現地校は来週をもって学年度が終了し3ヶ月もの長い夏休みに突入する。
長男が高校在学中(5,6年前?)から,イタリアの高校では、ボランティアまたは学科によってはその分野の実地の研修が義務となった。現地校・高専4年生、エレクトロニクス専攻の次男は学校から紹介されたのは、地元の自動車整備工場であったが、既に別の学生が決まっており、あとは自力で探せ!と学校からは突き放された!(なんと無責任な…)イタリアはコネ社会。とにかく、何事も親類・知り合いの数がものを言う!
…といっても、顔の広さは夫よりも私。片っ端から聞きまくったが、そうそう受け入れがなく、苦労した。大体高校生を使うとはいえ、たったの80時間。分野によっては、そうそう仕事を任せられないだろうし、とはいえ、社会的に、そのプロジェクト("alternanza scuola lavoro")に協力してます!と敢えてアピールしているところもある。
灯台下暗し。空手仲間で家族で付き合いのある人が、次男のためなら一肌脱いであげよう!といって、彼の知り合いのバイクメーカーへ声をかけてくれた。すぐに受け入れの返事がきて、郊外なのにどうやって行くのだ?とは思ったが、とりあえずはその方が付き添ってくれ、そのショールーム兼修理工場へ出かけてきたそうだ。学校への書類云々も快く引き受けてくれたようでギリギリ決まった。日本のメーカーのオフィシャルショールームだったということもあり、また紹介してくれた方の人徳だろう。ありがたい限り!
今週から次男は学校へは行かず地下鉄と中距離バスを乗り継いで、郊外のバイクの修理工場へ出かけ始めた。(なので私は休日の今も早起きしてお弁当作りをしなければならない!)しかも現在学生でありながら、バイク事態触らさせてもらっているようだし、やりたければ期間が終わっても来てもいいと言われたそうだ。非常にいい経験をさせてもらっている。とはいえ、コネがあったからこそ。学校の紹介がなく、自力で探せとはイタリアの学校もいい加減なものだ。しかもこの時期、もし赤点で進級ができない学生の場合はどうなるのだろう?と気になる。
ところで、先日私の自転車が盗まれてしまったが、友人に中古の自転車を買うならどこがいいか?と尋ねたら、雨ざらしにはなっているが、もう乗らない自転車あるけれど、いるか?と聞かれ、即刻飛んで行った。修理すれば何とかなるだろうと思いつつ、そこで下手にお金がかかってしまうのなら、メンテナンスが施された中古自転車を買った方が安い可能性もある。とりあえず自転車に聞くだけ聞いてみよう…と思い、今朝自転車へ出かけた。
チェーンとカゴとサドルは交換。これとこれは外し、どれとどれは状態を見てほしいが、見積もりはどれくらい?と聞くと、うーんと言いつつ、5,60かな?と言われた。個人的にはもっとすると思っていた。ちょっと嬉しい。しかし、かれこれ10年くらい通っている自転車屋さん。安くしてよ!
私が行った時点では、修理する自転車が店先に置かれており、私の前に中古自転車を物色している母子あり、私の後には2人やはり自転車を持ち込み並んでいた。立て込んでいるので、でき次第の連絡でいいか?と聞かれたが、とりあえずそこそこの値段で修せる!と分かっただけで気分はアップ!ノープロブレム!電話番号を渡した。
やはり、持つべきものは友!いざという時に助けてくれる。
ありがたや、ありがたや…