タータ日記 〜 その35 小麦粘土遊び | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

 

毎朝、シッター先に着くとツインズのカバンチェックが入る。爆 手帳にお祈りの冊子が入っているのを知っているので、その表紙のパパ様の画像を指して「ノンノ、ノンノ」と言う。ノンノとはお爺ちゃん。お年寄りだから皆ノンノなのか?または禿げている人は皆ノンノなのか?不明。ちなみに彼らの二人のお爺ちゃんは禿げている。しかし若い禿げている人のことを「ズイオ」と呼ぶ。彼らの唯一の叔父さんがまだ30代にして禿げているので、禿げた若めの男性を見ると、流石にノンノとは言わないけれど、ズイオ、ズイオと指差すから笑ってしまう。禿げは皆親類か?

 

ところで今朝、彼らの家についても彼らの歓待は受けず。不思議に思っていたら、ママさんが、何かこねていた。パンかピッツアか?と思うと、「今日は小麦粘土をするわよ~」と。えっ誰が…

 

そこで生後2カ月弱の三男君が泣き出し、お役目は私に…

 

ママさんは、ツインズに日本の絵本の雪だるまの絵を見せて、それを作るように言ったけれど、何せまだ生後22カ月弱の子供達。2歳にもなっていないのだからね...

 

始め、長男のジョジョは手にべたべたつく異物?が気になって気になってたまらなかったようだ。食事中でさえ、手に何かがつくと一々拭くように言ってくるのだからべたべたは気持ち悪いだろう。次男に関しては全く違和感なかったが、心配していた通りやはり口に持っていきがち。

 

今度は私が小さな級をいくつも作り、手のひらを使ってぶすっとつぶさせたり、指でちぎったりさせてみた。

 

パッリーナ(小さい球)を作ろう!といったけれど、手のひらに乗せてくるくる回させても、彼らは見様見真似に両肘をくるくる左右に回すだけ。難しいでしょ!では手のひらをこすり合わせて、蛇だよ~といって真似させてみたけれど、それも彼らには結構難しかったようで、片手の指先が握るような形になってしまい、力が入っておりそれを抜かせるほうが至難の業で結局はできなかった。

 

しかし、おままごと用のナイフを出して、切る練習をさせてみたら、始めは握り方が悪かったが、習得したら結構楽しく切り刻んでいた。「ニョッケッタの出来上がりだよ!」というと大喜びだった。

 

 

なんだかんだ1時間くらい練りこんで遊んだだろうか?私のほうがどっと疲れてしまったくらいだ。そのあとも、掃除機をかけ、床のマットレスを外して拭き、片付けたが、目を離せば、水の入ったコップは逆さにして水をまき散らし、そこで足でばちゃばちゃさせるわ、ミルクの入った哺乳瓶を振り回し、水滴を飛ばし、テーブルにのぼり、テーブルにあるルイボスの入ったカップなどを倒し、テーブルからお茶が流れ、これまた床が水たまり状態…。私が二度とやっちゃだめよ、という意味で"mai più"というと、「マーイ!」と言ってやるものだからもう確信犯なのだ。もう精気を吸い取られる日々…

魔の二歳。勘弁してよ~。