ミラノ コロナの状況 〜 その14 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 

今日からロンバルディア州はホワイトゾーンに昇格した。

 

 

 

本日(2021年6月14日付)のロンバルディア州のデータ:102人の新規症例と死亡者3人。ミラノだけで+42感染。病院への入院は596人(-32)集中治療が109人(-5)両方で入院数は減少。陽性率はわずかに上昇したが0.8%

 

それでも、常に感染者は存在しているものの、やっとこれで外出禁止時間というのが解除される。(個人的には何も変わりはないが)また、州内外の移動に関しても制限がなくなる。

 

飲食店、ショッピングモールや小売店、ジム、プール、スポーツ一般、図書館や見本市、劇場、映画館、ディスコなどが再開されたが、マスクとディスタンスを取る義務は残っている。結婚式や宴会も許可されたが、ゲストに関しては、ワクチン接種が終了したというグリーンパスを持っている必要がある、というところもあるらしいので、要確認だ。

 

とはいえ、仕事の行き帰りの地下鉄はオレンジゾーンになってからの状況とそれほど変わっているようには感じられなかったが、先週あたりから、ミラノの夜の街が荒れているようで、特に週末の強盗や暴力行為のニュースを立て続きに目にするようになった。多くの事件は未成年者が巻き込まれる事件が多発しているようで、刃物を持った事件も耳にする。今までの諸々の鬱憤が一気に溢れ出てしまって来ているのだろうか? であれば恐ろしすぎる。

 

ところで、先週ジェノヴァ在住の18歳の女性が5月25日にアストラゼネカを接種後、6月3日に頭痛や羞明などの海綿静脈洞血栓症の症状がで始め、5日に入院、血栓を取り除く手術と頭蓋内圧を下げるための外科手術受けたが死亡する、というニュースがイタリア中を駆け巡った。

 

彼女は、自己免疫性血小板減少症を患っており、接種前の問診票にはそれが書かれていたが、センターのPCにはその様子が打ち込まれてれていなかったようだ。もしあの時...と思うと、親御さんもやりきれないだろう。

 

ちなみに、自己免疫性血小板減少症とは、稀な凝固疾患で、10万人あたり10〜20例の推定発生率と言う。症状は鼻や歯茎からの出血と共に、点状出血や皮膚にあざが現れるという。自己免疫性血小板減少症は、原発性(全体の約80%)と続発性(20%)の2つの形態に分けられる。

 

そしてその後、ロンバルディア州はアストラゼネカを一時停止。60歳未満の場合は2回目の投与は別のワクチンにすることが決定した。60歳以上は続行。ちなみに我が家の夫は60歳を迎えた直後のアストラゼネカだったので、気の毒だが続行。

 

ロンバルディア州は着々とワクチン接種が進んでいるが、死亡者数がぐんと減ったイギリスは、コロナに打ち勝ったような印象であったけれど、再び変異株感染症社が増えている。


イタリアをパンデミックから解放するために今取るべき3つのステップと言うのが新聞に紹介されていた。


ワクチンを接種していない1000万人の成人の数を減らす;

ワクチン接種義務の必要性についてを議論する;

ワクチンのライセンスに基づく独立生産/必要性を考える。


科学が感染症に打ち勝つまで私達は本当に気を緩めることなく、日常を過ごすべきであることだけは間違いないのだろう。