今月23日、北イタリアピエモンテ州のマッジョーレ湖近くで、湖畔と付近の山の頂を結ぶロープウエーのゴンドラが山の斜面に落下。14人の死亡が確認され、うち2人が子供。唯一の生存者は5歳の子供Eitan君が重体。彼の両親と弟、そして祖父母が死亡。
ロープウェーは、マッジョーレ湖に面したリゾート地、ストレーザから観光客を近くのモッタローネ山へ運んでいた。
ストレーザ ・アルピノ ・モッタローネ・ケーブルカーのHPによると、通常はストレーザから海抜1491メートルの山頂まで20分かけて乗客を運んでいる。1970年に開通した後、点検整備のため2014年から2016年にかけて運行を止めていた。
ひとつのゴンドラの収容人数は通常約40人。新型コロナウイルス対策の制限解除を受けて、前日の22日に運行を再開したばかりだったそうだ。
メンテナンスを担当する会社は世界的なロープウェイ・メーカーであるレイトナ-社で毎年11月に定期検査行われている。最後のロープの磁気検査では2020年11月に実施され、その際は大きな問題はなかったそうだ。ゴンドラからトロリー、ウインチ、電気機器に至るまでのシステム全体のオーバーホールは2016年8月に実施されている。
ミラノ大司教区のマリオ・デルピー二大司教は、月曜日のミサのお説教の中で、モッタローネの大惨事にふれ、亡くなられた14名とその遺族に思いを寄せつつ、静かに祈りを捧げられた。
天の慰めがそっと優しくありますように。
愛撫をお願いします。
旅立ち、戻ることのないお母さん方、お父さん方、そして家族や友人の悲痛な心にどうか優しく触れられますように。
生きていて、短かな人であり、職場の同僚であり、チームメイトであった逝ってしまった人たちが、恐怖に刻まれた国に於いても、どうか優しく触れられますように。
慰められたくない人を慰めるため、どうか優しく触れられますように。
光が届かない暗闇に日の光を少しまくために、どうか優しく触れられますように。
言葉が十分でない物事を伝えるために、どうか優しく触れられますように。
起きるべきではなかった、維持されない約束に対する怒りを和らげるために、どうか優しく触れられますように。
永遠の命の希望を記すために、どうか優しく触れられますように。
神がこの痛ましい子供たちと共に泣き、切れ切れになった糸を再び結びつけ、涙を乾かし、彼に委ねる人を失望させない問いうこを示すために、どうか優しく愛撫してください。
Mattia(5), Vittorio(54), Elisabetta Samantha, Silvia(27), Alessandro(29), Angelo Vito(45), Roberta(50), Barbara(71), Itshak(81), Tom(2), Tal(26), Amid(30), Mohammend(22), Serena(27)の愛撫が理解しがたい神秘を起こすようどうか優しく触れられますように。
犠牲者たちの魂の安息を願い、重体のEitan君が一命を取り留め、「生きる」勇気を持ち続けて欲しいと願うばかりである。





