仕事に行く往復の地下鉄で、本を読み出した。
弟から、伊坂幸太郎氏の本を数冊もらっており、話題になった本だと言っていたし、私のツンドク書籍の多さは増える一方、隙間時間で片付けることにしたわけだ。
とは言えdoor to doorで40分。そのうち駅まで/駅からの徒歩と乗り換え2回。実際電車に乗っている距離は短く読んでいる時間はない。帰宅すればしたで一応家事はあるし、ブログは書くし、日本のドラマはタイムリーに見てるし、でなかなか時間がない。
あらすじは、DV家庭に暮らす双子が、ある時不思議な能力に目覚める。(そう言えば今流行っているドラマに双子(あっある意味ネタバレか?)のストーリーがあり、また毎日会っている子たちも双子。どこか親近感があった。
前記二者は、ある条件が重なると二人の身体が入れ替わるというもの。(ベビー君達はどうだ?笑)
”テレポーテーション”???
話の残酷さに気分が悪くなり、それでいて展開のテンポが掴めず、なかなか進まなかったが、残りわずかなページになりつつ、どういう展開になるんだ?と逆に興味津々になってきた。
えっ???というところで、降りる駅になってしまい、先が知りたくて、歩きスマホではなく、二宮金次郎よろしく歩きながら読んでいたが、さすがにそれはまずい。帰りがけに貪るように読んだが、また駅に着いてしまい、急いで夕食を食べてから、読了。
なんとも言えない余韻。
フーガはユーガ。whoとyouなんだ... それでも一心同体。二人は一人。奇想天外な設定。とはいえ、ああいった残虐的な親を持ち、過酷な生活を強いられ、また無残な事件がアンダーグラウンドで実際起きており、未成年ということで、処分も軽く、世の中から隠れるように、それでいて悪事を繰り返している人間も実際いるのではないだろうか?と思うとぞっとする。
伊坂氏著書第二弾に入った。それにしても、同情の余地もない根っからの悪人を書くのが上手い人もいるもんだね...
