もう一つのミラノ  | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

オラトリオの中学生たちの世話をしているシスターから、地域の子達のビデオだといって一本のYoutubeビデオが聖歌隊のメンバーに送られてきた。

 

 

 

 

 

何?ラップ?あれ、これってあそこじゃん。あれ、オラトリオのあの子もこの子も出ているわ...とびっくりした。

 

どうもサン・シーロ地区からラップスター?が生まれたのか?ちょっと調べてみた。

 

なんと、ミラノはイタリアのヒップホップの中心地であり、特にチェントロと呼ばれる街中から見れば、『郊外』にあたるサン・シーロ地区からここ数年の間にいくつものグループが誕生しているのだというのだ。しかも現在イタリアでの中学生くらいから高校生辺りが多く、ほぼ全員がモロッコ人をはじめ、アラブ系の男子でポポラーレと呼ばれるゲットー化されている低所得者地域在住の子達だ。とにかくこの地域は人種の坩堝だ。

 

私が数年前までオラトリオでボランティアをしていた時の小学生たちも一緒に活動しているようだから、驚いたものだ。

 

彼らは、"Baby Gang", "Neima Ezza", "Rondodasosa", "Vale Pain", "Villabanks"などと呼ばれるパファーマーたちだ。どのビデオもかなりの視聴回数を集めており、上記ビデオはFabrizio Conteと呼ばれる監督や、Big Fishと呼ばれるプロデューサーによるもので、イェラ・ムーブメントというレーベルとも契約しているのだそうだ。それはそれで見事なことだ。

 

ただ、ビデオの内容は、秩序のないよく目にする光景そのもので、歌詞も社会に対する不満や主張、日常生活などを訴えているものが多いように聞こえる。(まあラップというものはそういうものか?)実際先週も映像にあった場所でボヤ騒ぎがあり、胸騒ぎがしていたのだが、彼らと関係しているのだろうか....

 

聖歌隊のおばあちゃんたちは、送られてきたビデオを見て、ベッロ!ベッロ!と言っていたが、ちょっと複雑な思いだった。