三年番茶 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

ミラノの家に戻ってきてから、多くのものが捨てられていたり、収納場所が勝手に変えられていたりして、特にキッチンに関して使い勝手が悪くなり、毎回不自由している。
 
茶箪笥をチェックしていたら、奥の方からお茶の瓶が出てきた。「三年番茶」ってなんだっけ?と思っていると、古そうだから、捨てたら?と夫が言う。
 
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今更、気づくのもなんだが、名前からしてきっと3年置いたもので熟成されているってことは、きっと体にいいからだろうし、自分で買ったわけではなく、くれるとしたら、彼女しかいないだろう...と思い、思い当たる健康オタク友人にメッセージを送ってみた。
 
「家に三年番茶っていうのがあったのだけれど、これって⚪️ちゃんがくれたものだよね?」
「じゃない?」
 
そうだよな...笑 
 
三年番茶とは、緑茶の茶葉と茎を摘み取って天日干しし、よく乾燥させ三年間熟成後じっくり焙煎をさせたお茶のこと。⚪️ちゃんのことだから、無農薬のものだと思うが、長期間の熟成期間を経ることで、カフェインなどの刺激物質が抜け、まろやかな風味になるのが特長。

 

また、三年番茶は、熟成の途中でカフェインやタンニンなどの刺激物質が抜けており、 胃に優しく、香ばしい香りがとても良く、寝る前などのリラックスタイムにもおすすめだという。カテキンが豊富でビタミンCの吸収をサポートし、消化吸収を高めるのだそうだ。 身体を温める効能もあるので、冷え性の方にもおすすめで、また新陳代謝を良くする効能もあるという。

 

三年番茶に、醤油と梅干しを加えた「梅醤番茶」は疲れや低血圧、食欲不振などの症状を緩和する効能があるそうだ。

 

煮出していたら、色が濃く、渋くなってしまったか?と思ったが、非常にマイルド。

 

ところで、「三」という数字は熟成を重ね、円熟味をだす数字のようだ。人間は、三日から一週間でリンパ液が、三カ月で血液が、三年で細胞が入れ替わると言う。中学生の頃、担任が過去に重病で何度も手術や入院を経験しているようで、人間は食べ物や習慣を変えると、三ヶ月で体が変わるのだ、と何度も聞かされていたことを思い出した。


味噌も醤油でも三年でコクが、そしてお茶も三年置くとうまみがでてくるのだろう。

 

そしてお茶といえばデトックス効果も期待したい。冬は何かと重いものを食べ、動きも鈍くなりがちだが、春にむけて機能低下している臓器をこの時期あたりから解毒と浄化活動を始め、活性化させ始めたいもの。フィルターでもある肝臓を綺麗にすることでアレルギー対策にもなる。


基本的には、過食を控え、体を冷やさない。そしてデトックスティを飲む。以前はオルティカ(ネトル)とフィノッキオ(ウイキョウ)のお茶を飲んでいた。カルチョフィ(西洋アザミ)の年もあった。いずれも薬草専門店で調合してもらっていた。

 

体内に溜まっている老廃物を排出させれば、肌も綺麗になるし、体も軽くなり調子が良くなること間違いなし。

 

今後、どう効果がでるかちょっと楽しみである。