ミラノの新たな日常 〜 その2 教会編 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで30年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
今日24日から15日間、ロンバルディア州はコロナ対策に関するゾーン措置がレッドからオレンジゾーンに変わり、規制が微妙に緩和された。
そして11ヶ月ぶりに地元パロッキア(小教区教会)のミサにあずかった。
 
教会前の物乞いは、コロナ前と同様ロムの母子。元気そう、というかふてぶてしさ健在。苦笑 先日メルカート近所のパン屋の前にいた物乞いはどこかで見たことがある顔だ...と思っていたら、いつもスーパーの前にいるナイジェリア人男性だったと思い出した。このコロナ禍、彼らはどうやって生活しているのだろう...
 
それにしても、教会でのコロナ対策がどんな状況だかわからず、祭壇上の聖歌隊には加わらず、お御堂の後ろの端っこの方に座った。
 
教会入り口には消毒ジェルがあって勧められた。もちろん携帯用除菌スプレーは常に持ち歩いているし、日本では使用しなかった手袋も逆に外出の際は始終使用している。
 
長椅子には、家族用の椅子以外には距離を空けるよう絵が描かれた紙が置いてあり、1人用、2人用の席も設けられていた。印象的にはコロナ前とそれほど変わらず?
 
典礼のしおりは配布されておらず、以前から希望を出していた割には、お金がかかるせいか却下されていたスクリーンが設置されており、式次第から、祈りや聖歌がそこに映された。司式用の冊子を準備しても毎週どう処理していたのか知らないが、諸々の事情で最終的にはスクリーンの方が、信徒の方も下を向く事なく正面を向いてくれるだろうしメリットが多いのではないか?と思う。ただ、強いていえば、スクリーンとバックの壁のカラーが似ており、また光線の問題ではっきりと見えず。それに字が小さい!
 
聖歌隊の場所は私の席からは見えなかったがマスクをしているとはいえ、かなり声が通っているように聞こえた。マイクのせいか?ただ答唱詩篇はメンバーの1人が祭壇上の朗読の台で歌ったが、マスクを外し歌っていた。また司祭もお説教の時にマスクを顎にしており、唖然。日本人的にはパティションが欲しいなあと思うのは神経質すぎるか
 
「平和の挨拶」は、アンブロジアーノ典礼ではローマ典礼と異なり、奉納の前に行われるが、普段は近くの人と握手をする。聖歌隊メンバーはお互い抱擁をしたり、頬にキスしてくるおばあちゃんもいるが、流石にこれはなし。目が合った人に軽く頭を下げ微笑む...そんな感じだった。所々遠くにいた友人知人に気づき手を振った。流石に日本ではこれは出来ないけれど。笑
 
聖体拝領は司祭2人とシスターが信徒の方へ回ってきた。意外に聖体拝領しない人も多く、これまた唖然。
 
信徒は高齢者が多いか?と思ったが、意外に子連れの家族も多かった。
 
ミサが終わり、小さなお御堂へ行き、祈りを捧げたが気づくと椅子が除去されていた。その後司祭たちに挨拶に行くと、ボランティアたちが信徒席のテーブルと椅子をアルコールで拭いていた。
 
基本的には、やれるべき対策は結構しているようだし、教会からクラスターは出ていないと言っていた。勉強会や委員会はズームで行われているようだ。司祭が足りず、小教区の司祭たちは、助け合いであちこちのパロッキアを走り回っている。
 
ところで、毎週ローマ典礼の主日のメッセージがメールやらSNSに入るが、アンブロジアーノ典礼のカレンダーがないと毎日の福音箇所が分からないと気づいた。ちなみに今日の福音はマタイ14.13-21「5つのパンと2匹の魚」の話であった。
 
また、来週の主日は「聖家族」の祝日。ローマ典礼だとクリスマス後、12月最後の日曜日に当たる。毎年この日には、結婚してからの経過年数で名称が付けられている年に当たる夫婦は前に並び祝福される。
 
今年のミラノのカルネヴァーレは2月20日土曜日。翌日21日「灰の日曜日」を経て、四旬節に入る。復活祭は、4月4日。
 
あっという間だな...