このコロナ禍、必死な思いでコロナから逃げるように帰国した人は少なくないと思う。でも「母国」という熱い思いが、帰ればなんとかなると言う安心感。
とは言え、日本に帰国し色々な意味で幻滅したり、人との間に感じる温度差で、どうも人間関係にギスギス感が生じてしまったと言っている友人もいた。私も御多分に洩れず、政府の対応も含め、ゆるゆる過ぎたり、または神経質過ぎる狭間で違和感が抜けなかった。
出発の羽田空港は、今だに国際線のターミナルはガラガラだった。夜中の便だったので人出が少ないのかと思ったがお店は春から閉まったままのところも多く、トイレも閉鎖されているところを多く見かけた。コンビニがあると思っていたが、成田空港の勘違いで、おにぎりを持っていたから良かったが、そうでなければ、空腹のまま旅立たなければならなかった。とにかく、人がいない。音もしない。レストラン街はゴーストタウン化していた。
また、機内ではサージカルマスクを義務付けされ、不織布マスクの上にウレタンのマスクをしていたが、何度も注意をされた。用心に用心を重ねたのだが...😅
その割に、空港内や機内では消毒はそれほど見かけず、自分の身は自分で守るしかないか?それも大袈裟だが、消毒しては手がカサカサになりクリームを塗って...なんだかな....持っていた柚子ローションが重宝した。
機内食はアルコール類はあったものの食事は味気なく、水分やスナックの供給もなく、搭乗前に水を買っておいて正解だった。
パリに朝4時に到着。乗り換えのターミナルは5:30にならないとあかないと言われ、時間を潰す。中に入り更に2時間待機。
機内は国際線は3-4-3席の内、間を開けて着席。離陸後空いている席に移動可だったので、乗客はみな3席は確保出来、足を横に伸ばして悠々寝てこられた。
パリ-ミラノ間は小型機であり2-2席の内1席ずつ。乗客率50%であった。
パリからの便は自己宣誓書なるものが配布された。自分でも印刷しておいたが2種類あると言われ、持っていなかったものを羽田空港で頂いたが、それとはまた違うものを機内でもらった。
乗客のイタリア人たちは何度もCAを呼んでは内容確認していた。読んでわからんかい?!苦笑
そしてまた着陸後しばらく座ってお待ちくださいとアナウンスが入っているにもかかわらず、立ち上がり荷物を取ろうとするイタリア人。“Would you sit down please?”と言われているにも関わらず、座らない。最後は”Sit down!!”と叫ばれていた。頼むよ、イタリア人!爆
着陸後、入国審査は全く問題なく通りそのまま入国。荷物もすぐ出てきた。結局検査なし。確かに大使館、領事館のサイトを読めばそう書いてある。ただ非常にわかりにくく検査はするものだと思っていた。
ちなみに逆のイタリアからの帰国には出発72時間以内の検査及び陰性証明書が必要で、帰国しても空港で抗原検査が必要となる。両方共陰性であったにも関わらず、イタリアでの証明書がイタリア語であったために、ホテルでの経過観察となりそうになった知人に複数いた。証明書はこの際、母国語と英語の両方記載にすべきではないだろうか?
荷物を待っている間、家族に電話をすると既に空港に向かっているようだったが、外に出られるゲートが限定されているため、重い荷物を引っ張りかなり歩かねばならなかった。
余談だがパリとミラノのトイレでは洗面台のジェットドライアが機能していた。日本では衛生上ウイルスが飛ぶと言って使用禁止のところがほとんどであったのに、驚いた。
こちらはパリからミラノに飛ぶ間に見た朝日。
空から見るアルプス
空港から帰宅途中、郊外の大きな駐車場にテントが張られ、そこで検疫検査が行われていた。




