最近のヒット 〜 豆腐の白和え | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで32年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

最近凝っているのが、柚子尽くしと豆腐の白和え。
 
豆腐専門店のお惣菜で、ドライイチジクとくるみの入った白和えに感動し、それから、いろんなアレンジを作って楽しんでいる。
 
豆腐の白和えとは、白い豆腐や白胡麻などで作った和え衣と、野菜などの具材を混ぜ合わせることから、白い衣をまとったような微妙に甘い味付けの一品
 
ちなみに和え衣とは、和え物をつくる時にかかせない、砂糖、塩、酢、しょう油、味噌などの調味料と、風味の豊かな食材など具材にからまりやすいものを合わせて作ったもの。
 
白和えは、法事の後に頂く「お斎(おとぎ)」と呼ばれる食事の内容の一つ。寺院で正しい時間に食事をとる事を意味する仏教用語「斎食(さいじき)」が由来で、また「斎(さい)」という字には、「飲食により身を清め、謹んで神仏を祀る」という意味があるのだそうだ。ご近所の農家から野菜などを頂き、仏教の戒律に基づいた精進料理が提供される。
 
精進料理と言うと、とても難しそうなイメージだが意外にシンプル。
 
image
 
具材は下ごしらえの段階で、人参やこんにゃくなどは食べやすいように短冊に切り、沸騰したお湯で1分ほど茹でてから水気をしっかりと取っておく。葉物は茹でてから切るようにする。豆腐は茹でることで中の水分が減る。
 
豆腐や胡麻は滑らかに仕上げたいので、豆腐(木綿)は裏ごししたり、すり鉢などで擦るようにする。
 
具は季節のものならなんでも良いが、私のヒットは
 
小松菜/くるみ/プルーン+α
小松菜/くるみ/杏(イチジク)+α
春菊/くるみ/りんご+α
 
それぞれの具材の食感、風味や味わいが優しい和え衣で一つになるおいしさ、コンビネーションを楽しむのが好き。とりわけヘルシーで懐に優しいのもいい。
 
image

 

日本滞在もあと1ヶ月ちょっと(の予定)。母との思い出の味作りの日々。