中秋の名月 2020 | ミラノの日常 第2弾

ミラノの日常 第2弾

イタリアに住んで31年。 毎日アンテナびんびん!ミラノの日常生活をお届けする気ままなコラム。

 
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今日は「中秋の名月」。
 
旧暦の15日とは満ち欠けを繰り返す月の満月でもあり、かつては7~9月が秋だったことで、中秋の名月と呼ぶようになったそうだ。 これを日本では翌月旧暦の9月に見る名月を十三夜と呼び、十五夜と十三夜の両方を楽しむ慣習が生まれた。ちなみに、十五夜または十三夜のどちらか一方しか観ないことを「片見月」「片月見」と呼び、縁起が悪いとされている。
 
起源は、平安時代に遡り、平安貴族たちは観月の宴を催し、水面に映る美しい月を眺めたり杯に月を映して月見酒を楽しんだそうだ。風流だなあ。
 
月の満ち欠けを頼りに農耕を営んでいた古代人にとって、月は信仰の対象であり、深い想いを馳せていた。農作業に従事する人々にとって、欠けたところのない満月を豊穣の象徴とし、秋の収穫の感謝を込めて芋や豆などの収穫物を月に供えたのだと言う しかし、稲穂はまだ穂が実る前の時期であることから、穂の出たすすきを稲穂に見立てて飾ったのだそうだ。

そうだ!今日はお団子を買って帰ろう?出先からの帰り道、和菓子屋さんに寄ったら、もう終わっていたので、月見ウサギのお饅頭にした。

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十五夜に 饅頭食べて 月に酔う 

天見上げ 秋の夜長に 神無月

十五夜に 庶民の祈り 風雅かな