来週からいよいよ9月。イタリアは2020ー21年新学年度が始まる。
朝から次男の学校の前年度の保護者メールがガタガタ動き出した。
「補習はいつ始まるの?」
「試験はあるの?」
「はっきりしない学校は信用出来ない!」等など最終的には文句たらたら...
一応新学期は、例年通り9月第2週(今年は9月14日)からの始業だが、州によっては24日に延期にされたところもある。
前日次男とビデオ電話で、学校がいつから始まるか聞くと、「教育省がはっきり宣言しない限り学校だってガイドラインも何も決められないんじゃない?だからガタガタ言っても仕方ない。待つしかないんだよ。」ともっともなことを言っていた。
ところで本来、イタリアの映画館は12月、ディスコは来年3月再開の予定が大幅に前倒しで再開していたが、今月初めにディスコでクラスターが発生してしまった。
そもそも密が避けられない空間をなぜそんなに早く開けてしまったのか?もっとも、観光業への打撃という経済的な理由があるだろうが、この時期にディスコに行こうという発想自体そもそもおかしくないか?と思うのだが、9月の始業に支障を来してはいけない。
結局ディスコは再度閉鎖。夕方6時から翌朝6時まで公共の場でのマスクが義務化された。(まだこの状況では、当然だと思うけど!)
話は基、ロンバルディア州での始業は、9月14日。
2021年6月8日終業。
クリスマス休暇: 12月23日(水)〜2021年1月6日(月)
復活祭休暇: 2021年4月1日(木)〜4月6日(火)
今回コロナのパンデミック状況下により3月からオンライン授業となり、授業内容も十分だったとは思えず。それでも例年に比べかなりゆるゆるで卒業、進級に至った児童生徒も多いと思う。(我が家の長男の場合はコロナ禍に感謝か?苦笑)
次男のクラスでは6月に赤点のあった生徒の保護者は担当教授とオンラインで面談を行うよう連絡が来ていた。
本来多くの高校は、赤点保持者(3教科まで)は学年末に赤点教科の補習を受け、8月末に進級試験を受けるのが通常であるが、教育省のサイトを見ると、今回の補習は、各校9月1日よりオンライン授業によるものらしい。(赤点保持者のみか不明。ただグループメールで大騒ぎしているのは、赤点保持者の母親のみ)
それにしても、「宿題したの?」と言っても、「あっても誰もしないよ。」と次男。その余裕というか、達観はどこから来るのか?どうせなら新学期前に全員補習して、この夏休みに空いた穴を埋めて欲しいと思うのは、私だけではないだろう。
「ママさあ、僕のこと信用してないの?」と次男。
確かに次男は、自分の範囲でやる!と決めたらストイックにやり遂げるタイプ。この夏に16キロ減量に成功。腹筋も割れてきた。日本語の補習校は途中で投げたが、いきなり自分で漢字練習をしたり、ゲームとは言えオンラインゲームではドイツ語を操り、各州の方言を話したり、興味のあるある事には突っ走る。(あっ私似か?苦笑) まあ、放っておいても大丈夫かあ?とさえ思えてくる。
まあ子供達は私がいない方が、なんとか生き抜く力を見つけ出しそうだ。苦笑
それにしても、新年度の教科書。急ぐ必要はないんじゃない?と言ったのにも関わらず、夫は勝手にオーダーしてしまったようだ。しかも割引なし、現金のみ扱いの店で...大打撃!計算したら新規に300ユーロちょっとかかり、文房具等揃えたら、日本円にして4万円くらいかかってしまう。
上記教育省のサイトによれば、42万5千人の学生に教科書を無料配布または学校より直にデジタル配信されるというではないか...イタリア政府は、このコロナ禍で経済困難に陥った家庭に緊急措置として手を差し伸べている。嗚呼...教科書の予約は6月でも9月でも最終的には変わらないのに....涙
28日にミラノ市庁舎に於いて、始業に関するカンファレンスが行れたが、検温や義務付けられるのは幼稚園、保育園のみ。小中学校は家庭で検温、校舎、公共機関に於ける衛生面での約束は掲げられていたものの授業に関するガイドラインは発表されず。
とにかく、無事新年度が快調にスタートする事を願うのみ。


